地域の水のこと

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1月25日(水) 雪のち晴れ時々曇り

10㎝弱の積雪だけれど、サラサラする雪で除雪はしなくても大丈夫。
スキーはいいかもなぁ、今日は。


午前中から昼過ぎまで、市民憲章の団体が主催する書き初め展の審査会のお手伝いだった。
朝、いろいろあって1時間余り遅刻しての参加で会ったが、ちゃっかりお弁当をいただいて帰ってきた。


じつは、昨夜遅くまで飲んで、特に消化のよくないものを食べ過ぎたようで、お腹の調子がよくない。

胃に歯が付いていると言われている強靭な胃腸なのだが、このところの体調のよくなさと重なったのかもしれぬ。
いいかげん、歳なんだから気をつければいいのに、自分でも思うのだが、食えると思うとその時はがっつり食べてしまう。

貧乏性ですかね(--;




夕刻前に軒先の雪を除雪機で飛ばす。

夜は、町内の公民館に集まって、田沢の水道について市からの説明会があるというので出席。






まず、米沢市の水道部からの説明。

大まかには、「現在の田沢簡易水道施設を利用しつつ、国の補助金によって、大樽川を水源としている館山浄水場からポンプで圧送して、田沢地区に水道水を共有したい」、というものであった。


現在、田沢地区では田沢簡易水道を大荒沢の山林から湧出する水を採水し そこから導水・配水して使用している。
これは、三沢地区の簗沢地区の一部と大字館山あたりまで供給している。
農村整備事業という農林関係の補助金を受けて作って、昭和63年から供用開始し、現在は管理が水道部に移管されて管理に当たっている。



この事業を行う理由としてはだいたい次の通り。


●採水地から第一配水施設までの間 約2kmのところの林道に敷設している導水管ががけ崩れなどで壊れてしまう恐れがある。

●しかも冬季間は積雪のため、現地に行くこともかなり困難で、林道にも危険個所が多いので復旧に時間と手間がかかりすぎる

●災害などが起きた場合、現在の水源地ではリスクが大きく、館山からの方が安定的で安全な水を供給できる

●万一のための水源として、平成18年頃から数か所 地下水をボーリングを行い、水源の確保ができるよう試みたがおもわしくない結果だったため、この方法を考えた

●平成20年から、国の補助金が水道事業の効率化を目的としたメニューが出てきたため、これを受けて利用する方法が好いと考えた

というのが、市の水道部側の説明の要約である。


これに対して、地域の方々の意見を述べる方々は、否定的な意見が多かった。
声を上げない人は、しょうがないのではないのかなぁという雰囲気であったが、積極的に賛成の声は出なかった。

これは、田沢地区では、田沢の簡易水道事業実施に関しては、まとめあげるまでの苦労をした経緯もあり、簡単に考えてもらいたくないという部分があるだろう。

また、奥山から採水しているということで、美味しい水を飲んでいるということも大きい。



自分なりに問題を考えてみる。

○採水地とそこからの導水管の維持管理についてはたしかにたいへんであろうと思われる。しかし、どの程度の危険さとか調査項目などを明らかにすべきである。そこを強化するという方法や、今の施設を利用しつつ、採水地をもっと管理しやすい場所に移すということも可能なのではないだろうか。

○災害時のリスクということで、昨年の震災時の例を引いていたのだが、むしろ水源を2系統にするなど、多様性を持たせる方がリスク回避になるのではないだろうか。
しかも、ポンプを使う場合、停電になった場合の補助電源等についての具体的なプランを持っていないのでは、災害時のリスク回避という理由に説得力がない。

○現在の田沢簡易水道は、奥山から傾斜を利用した地区全域をカバーできる理想的な水道の形ではないのだろうか。 問題点である採水地からの約2キロ区間を克服する方法を模索する方が、後々のランニングコストを考えると得ではないだろうか(館山からの水を圧送する方がランニングコストがかかるであろうことは、担当者が認めている)。



などなど考える余地はいっぱいある。
まだ結論は出ていない。
補助金を活用した改修計画ならば、田沢の水源をより広く活用するという方法も、視野に入れてもいいのではないかと考えられるのだが、どうなのだろうか。


2012.01.25:dentakuji:[なあまず日記]

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