(126)『炭焼物語』

  • (126)『炭焼物語』
武野繁泰:作画 原作:宇江敏勝 (青林堂 2005年8月発行)

原作の『炭焼日記』を漫画化して刊行された作品。
昭和30年代頃まで盛んに行われていた炭焼の日常や、自然の中で動物や不思議な出来事との出会いなどを淡々と書き記したものであるらしく、コミックとしてはじつに地味な題材だと言っていいだろう。

紀州の奥深い山中で、どのように炭焼をして暮していたのか、炭焼とはどのような作業をするのか、実際に見たことがないものにとって、コミックで読めるのはわかりやすいものである。
コミックで見て、原作を読んでみたくなった。

自分が住んでいる田沢も、林業や炭焼で多くの人が生業を立ててきた山里である。
地域の山里の生活と文化を伝える手段として、画にして伝えることができたらいいだろうなと感じた。
2012.01.11:dentakuji:[お寺の本棚]

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