(111)『会議革命』

  • (111)『会議革命』
齋藤 孝:著 (PHP研究所 2002年)

さて会議である。
会議と聞くとうんざり、という類の機会が少なくない。

出席して、うんざり・がっかり・ぐったり…というように。
それどころか、腹が立ったり情けなくなったり。

出席する立場と招集する立場の両方で、感じることがる。

自分の場合、公民館勤務を辞めてから、会議開催と出席ともに回数は相当減ったので、楽になった。
その反面、出席側の立場でとても辛く感じることの方が多くなった。


例えば、こんな会議。

(例1)
引き受けている役割の月例会。
同じ立場の人が少人数で集まるので、話題や発言は共有できるものが多い。ストレスの少ない会議であるはずなのに、なぜか時間が無駄だと感じることが多い。
それは、レジメが準備されていないので、会議全体の話題を把握しにくい。
座長役の方の愚痴が多く、冗漫になる。
少人数なのだから、全員に事例を述べる機会を与えればよいと思われるのだが、それがない。
したがって、1時間半の会議予定時間が長くもったいない感じがする。

(例2)
任意団体の理事会(不定期)。
会長さんの挨拶がいつもひじょうに長く、しかも座長を勤められ、その中の話も長い。
事務局の協議資料の説明が簡潔でなく、これも長い。
会議の終了時間が明示されていないし、たいてい2時間半ぐらいの会議になる。

(例3)
地区の事業の実行委員会(不定期)。
人数が多く、趣旨を理解できている人とそうでない人の差が大きいこともあり、説明に時間がかかる。
同じ理由で、かみ合わない発言が多く、会議が荒れてしまい、発言する人も限られてきてしまう。
結局事務局の提案の承認というカタチに終わるケースがほとんど。
そうでない場合は、何も決まらないで終ってしまう。


一部の例ではあるのだが、この『会議革命』で書かれていることを実践することで、解決できることがおおいのではないか。

ホワイトボードや、映像でわかる資料を用意するだけで、話し合うべきポイントを整理することができるだろう。

少なくとも、簡単なレジメを準備するだけで、空中戦のような空虚な会議を会費できる。

会議を采配する人の役割が大きく、会議リーダーの存在は大切。
その団体の会長が必ずしも議長が適当とは限らないし、その役目ができる人が会議を仕切った方がよい。


さてさて、とはいえ、必要でない会議(?)は、できれば少なくし、開かなければならない会議は短時間で終えることが望ましい。

会社や団体地域、様々な場面があり、やらなければならない会議ならば、できるだけ気分よくやりたいものである。






2011.11.24:dentakuji:[お寺の本棚]

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