齋藤 孝:著 (PHP研究所 2002年)
さて会議である。
会議と聞くとうんざり、という類の機会が少なくない。
出席して、うんざり・がっかり・ぐったり…というように。
それどころか、腹が立ったり情けなくなったり。
出席する立場と招集する立場の両方で、感じることがる。
自分の場合、公民館勤務を辞めてから、会議開催と出席ともに回数は相当減ったので、楽になった。
その反面、出席側の立場でとても辛く感じることの方が多くなった。
例えば、こんな会議。
(例1)
引き受けている役割の月例会。
同じ立場の人が少人数で集まるので、話題や発言は共有できるものが多い。ストレスの少ない会議であるはずなのに、なぜか時間が無駄だと感じることが多い。
それは、レジメが準備されていないので、会議全体の話題を把握しにくい。
座長役の方の愚痴が多く、冗漫になる。
少人数なのだから、全員に事例を述べる機会を与えればよいと思われるのだが、それがない。
したがって、1時間半の会議予定時間が長くもったいない感じがする。
(例2)
任意団体の理事会(不定期)。
会長さんの挨拶がいつもひじょうに長く、しかも座長を勤められ、その中の話も長い。
事務局の協議資料の説明が簡潔でなく、これも長い。
会議の終了時間が明示されていないし、たいてい2時間半ぐらいの会議になる。
(例3)
地区の事業の実行委員会(不定期)。
人数が多く、趣旨を理解できている人とそうでない人の差が大きいこともあり、説明に時間がかかる。
同じ理由で、かみ合わない発言が多く、会議が荒れてしまい、発言する人も限られてきてしまう。
結局事務局の提案の承認というカタチに終わるケースがほとんど。
そうでない場合は、何も決まらないで終ってしまう。
一部の例ではあるのだが、この『会議革命』で書かれていることを実践することで、解決できることがおおいのではないか。
ホワイトボードや、映像でわかる資料を用意するだけで、話し合うべきポイントを整理することができるだろう。
少なくとも、簡単なレジメを準備するだけで、空中戦のような空虚な会議を会費できる。
会議を采配する人の役割が大きく、会議リーダーの存在は大切。
その団体の会長が必ずしも議長が適当とは限らないし、その役目ができる人が会議を仕切った方がよい。
さてさて、とはいえ、必要でない会議(?)は、できれば少なくし、開かなければならない会議は短時間で終えることが望ましい。
会社や団体地域、様々な場面があり、やらなければならない会議ならば、できるだけ気分よくやりたいものである。
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2016.12.15 (中澤 直美)お大事に(^_-)
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