熊がやって来る山の神さま

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さて連休初日。
雨が降りそうな空模様だったけど、とうとう一日お天気がもって、夜にはお月夜になっていた。

朝6時半からの屋敷神さまのお祭りのお勤め。
ご祈祷後に遅めの朝食を頂いた。

それから、福祉施設にあるグループホームの運営推進員会議に出席。
民生委員ということもあり、委員の委嘱を受け、二か月に一度の定例会に出席している。
そこには、施設の職員の方、入所者とそのご家族、私のような委嘱された委員数名が出席する。

施設の状況を、理事長さんや施設長さんなど職員さんがが詳しくお話しされる。

着替える時間が足りず、さっと作務衣に替えて出かけた。
さすがに黒の改良服に輪袈裟のいでたちでは、みんなに一斉に引かれてしまいそうで、よした。

本来ならば、改良服は洋服の背広と同じで正装なのだけれど、病院や老人福祉施設では皆さん見慣れていないので、「なんだか誰かがお亡くなりになったのか?!」と言われることもあるぐらい、目立ってしまう。
それで、小心者の私はちょっと着替えて行ったりするのです。



会議が1時間ほどで終了すると、また同じ集落に戻り、山の神様のお祭り。

ここのお堂は、先日、熊に建物の一部を壊されてしまい、現在修理中。
じつは、昨年も屋根を破られて直したばかりなのに、また、二年続けてである。

原因は屋根裏に作られたミツバチの巣。
ハチミツに惹かれてやってきた熊が、立木伝いに屋根に登り、力まかせにトタンをはがしてしまうのだ。
今年は、屋根から手を入れたところ、ミツバチの逆襲にあったらしく、屋根から転落してしまったらしい。
あくまでも、跡を見ての想像なんだけれども、巣は壊されていなくて、トタンを引っ掻いて滑り落ちたような跡が残っている。
「それで懲りて来ねぐなった」と地域の方々が言っていた。

その姿を想像してみると、本当は怖いけど、ユーモラスでもあるなぁ。


ここでは、ご祈祷を終えると、お堂内で直会が催される。

お昼をちょっと過ぎて、刻限もよく「まずのんでおごやい(お神酒飲んでください)」と言われるまま、調子よくご馳走になり、けっこう酔った感じで、送っていただいて、帰ってきた。

お昼にお酒を頂くと、酔いがまわりやすいし、もう一日が終わったような気分になる。
まず、熊に荒らされてたいへんな思いをして、みんなで守ってらっしゃるということもあり、「今日はいただきます」と言うことで、みんな元気が出るようにお酒をいただいた(まぁ、いいわけでもありますけどね^^;)。



2時間ほどひらすびをし、それから庭などの草むしりに精を出して土曜日を終えた。
相変わらず雨がないため、そこらへん中カラカラで、もう土がカチコチになっている。

明日からは雨が降りそうだけど…
稲刈り始めた農家の方、たくさんのイベントやお祭りを主催する方々、気がもめますね。

さて日曜日のお天気はどうでしょう。


2011.09.18:dentakuji:[なあまず日記]

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