さて、また川西町に戻り、玉庭の朴沢。
高国寺さまの境内地になっていると思われる、県道沿い道端の小高い場所に建っている。
坂道を登って奥の方に、立派なお寺の本堂が見える。
川西町では古いほうから4番目に数えられる。
しかし、凝灰岩でできているようで、その碑面の摩耗が激しく、ほとんど判読することができない。
手元にある写真集『草木塔』(山形大学出版会)によると、「草木供養塔」と中心にあり、その他、天保七年(1836年)とあったそうで、その他の月日や建立者は不明とある。
凝灰岩の加工石、所謂このあたりで切石などというのだけれど、川西町大舟 旧新蔵峠入口に建っているものに次いで2例目になる。
大舟は文化3年(1816年)に建立されており、それから20年後に建ったものなのだろうが、保存状態に大きな差が出てしまっている。
カメラをぐっと寄せて撮影してみると、かすかに「草 木 」と読めるような気がする。
この状態もいつまで保てるものやらわからない。
今のうちに、記録しておかなければ、いずれ判らなくなってしまうだろう。
川西町の玉庭の柴引(草木供養塔)、それから大舟(草木供養塔)、そして玉庭の高野沢(草木塔)ときて朴沢(草木供養塔)。
一連の流れと見るのは無理があるのかなぁ。
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