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彼岸の入り

  • 彼岸の入り
9月20日(火)、秋彼岸の入りです。

久しぶりに本格的な雨が降り、気温がぐっと下がってしまいました。

早朝から、田沢よりも市街地に近い集落の小高い森の中にある明神様のお祭りです。

あいにくの雨でしたが、お堂の中にご祈祷できるスペースがあるので、その中でのお勤めです。

「今まであんまり雨降ったことないずなぁ」
「んだなぁ。おれ(私のこと)初めてだがなぁ」
などと話しながら、私どものお寺の都合で一日延ばしになってしまったことを詫びたのでした。

この地域の5軒で守ってらっしゃいます。
いずれも、リンゴや稲作の農家で、今日から降り続きそうな雨を心配されています。

台風15号が上陸してきそうな予想なので、心配です。



お寺に戻り、お掃除などをしながら、午前中はゆっくりです。
秋のお彼岸は、比較的ゆったりできます。
お参りにいらっしゃる方のお相手はありますが、ご法事は直前の3連休と後半の3連休(の方も多いでしょう)に集中します。

この日の「アサイチ」というNHKの情報番組で、お墓参りの代行業があることを知りました。
事情があって行けないよりは、まぁいいんだろうなァなどと思いながら、いろんなことが仕事になるものだと感心してしまいました。


久しぶりの雨で、ムクゲも鮮やかに見えます。
周囲の緑や畑も生き返った感じ。

震災によるたいへんな数の犠牲になった方々、様々ないのち。
彼の岸に思いをはせる、このお彼岸は、せつない感じがいたします。

せめて、この台風はどこかへそれていってくれぬものかと思うのだが、自然の力の前に被害を受けているニュースをテレビでみていると、こちらの岸もなかなかたいへんなことだと思わずにいられない。


2011.09.21:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

19日(月)敬老の日に

  • 19日(月)敬老の日に
三連休も最終日の月曜日、今日も早朝からのお勤めが続いております。

敬老の日、父親が地区の敬老会に出かけてゆきました。


田んぼのあぜ道を進んだ奥にある石宮のお稲荷様のお祭りです。

二軒のお宅で昔から祀られています。

明け方、霧雨のような雨が降っており、お寺の前の道路がちょっぴり濡れていました。
じつに久しぶりの雨。
お寺からわずか2kmほど小樽川の方へ進んだこの場所は降っておらず、外でお勤めを終えました。

田んぼの真ん中で、施主さんが空と周囲の山を眺めてこんなことを言います。
「西の方は、見ろ雨が降っていだべ。これ、南の小野川方面もやはり降っていで、いいが、東を見ろ、米沢の方雨だべ。そのうちこのあたり降ってくるんだ。」
確信に満ちたお話でした
たしかにそう。
終えて帰ることに、霧のような雨が降ってきた。
八十歳を越え、この場所にずうっと住んでいる人の経験はたいしたものです。




この近くの田んぼに、草の塊のロール状のものが転がっていました。
トラクターのような機械でこんなふうにするんですね。
牛を飼ってる近くの農家の人が作業してた。

この人をよく知っていて「いいが、写真撮んなよ」と半分以上マジで言われるので、本人は撮らないことにします。



これは、前日の夕方の空の画像。
だんだんぶ厚い雲になり、天気が変わってきました。
この雨で、畑や周囲はやや潤ってきています。
田んぼの稲刈りを始めた方は、明日以降の天気が気になりますね。


午前中は、米沢市内の方が個人で祀ってらっしゃる屋敷神さまのご祈祷のお勤めです。
米沢では、弁天様やお稲荷様をお祭りされているお宅が多く、そうしたお宅にも年に一度のお祭りにうかがいます。

その土地に伝えられている神仏にお供え物をして、その場所を掃き清めてお参りをするという行為は、なんと言ったらいいか…、その土地は我がものではなくて(所有がどうということでなく)、住まわせていただいている謙虚な気持ちになるような気がいたします。

さて、今日は帰路につく車の列が続いていました。
もう、皆さん無事にお宅に戻られたでしょうか。

気温がぐっと下がってきたので、風邪などをひかぬよう気をつけてウィークデーをお過ごしください。

2011.09.20:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

秋晴れ

  • 秋晴れ
連休二日目の日曜日、今日も地域のお祭り2ヶ所と法事のお勤めが続きます。

朝7時とは思えない暑さ。
青空が澄んで高く見える、秋の空です。

入田沢の過疎化した地域で細々と守られている明神さまのお堂で、お祭りのご祈祷です。


杉木立の中にお堂があり、そこは4畳半ほどの広さがあり、この集落がかつて15軒ほどあって、にぎやかにお祭りをしていた往時をしのばせます。
現在は、地元の二軒と市街地へ引っ越して行かれた方を含めた6軒が氏子となって祀っておられます。

数年前には、熊に壁板を破られる(昨日のお堂もそうでした)という事件がありました。


この周囲の杉林は、昭和14年に植え付けられたものなのですね。
70年ですよ。
当時の人たちは、こんなに人がいなくなるなんて思ってもみなかったことでしょう。
それでも、こうして守られています。

もう一か所は、口田沢の潜清水のお不動さま。
こちらは、お大師さんゆかりの清水が湧いているお堂を、隣組で維持されています。



田沢でも稲刈りが始まっています。
杭がけをしている農家では、もう一段落ついているようです。
そろそろ天気が下り坂でもあり、ちょっと心配ですね。

その後、簗沢の檀家さまの法事へ。
小学生と幼稚園児がいっぱいの、にぎやかな法要でした。

会食の席で隣に座った方が、よく話す人でした。
聞けば、名古屋在住の鹿児島出身という九州男児。
なんとなくそんな感じがしました。
わざと、「私はね、九州男児とは相性が悪いんですよ」とわざと言ってみましたら「がははは、この和尚言ってくれるねぇ」と陽気に笑い飛ばして乗ってきてくれました。
で、「芋焼酎送るから」と約束をして帰ってきました。

じつは学生時代や本山時代でも、九州人とはなんとなく気が合います^^


今日も暑い一日でした。
さすがに、体力を使い果たした感じがしてます。

明日からは気温が下がり、雨が続くという天気予報が出ています。
どうでしょうね。

お休みの方、旅の途上の方、明日もお仕事の方もお気をつけてお過ごしください。

私は明日も朝早くから、各所で屋敷祭りのお勤めが続きます。

そろそろ、いも煮会を、外でゆっくりと楽しみたくなってきましたよ^^;

2011.09.18:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

熊がやって来る山の神さま

  • 熊がやって来る山の神さま
さて連休初日。
雨が降りそうな空模様だったけど、とうとう一日お天気がもって、夜にはお月夜になっていた。

朝6時半からの屋敷神さまのお祭りのお勤め。
ご祈祷後に遅めの朝食を頂いた。

それから、福祉施設にあるグループホームの運営推進員会議に出席。
民生委員ということもあり、委員の委嘱を受け、二か月に一度の定例会に出席している。
そこには、施設の職員の方、入所者とそのご家族、私のような委嘱された委員数名が出席する。

施設の状況を、理事長さんや施設長さんなど職員さんがが詳しくお話しされる。

着替える時間が足りず、さっと作務衣に替えて出かけた。
さすがに黒の改良服に輪袈裟のいでたちでは、みんなに一斉に引かれてしまいそうで、よした。

本来ならば、改良服は洋服の背広と同じで正装なのだけれど、病院や老人福祉施設では皆さん見慣れていないので、「なんだか誰かがお亡くなりになったのか?!」と言われることもあるぐらい、目立ってしまう。
それで、小心者の私はちょっと着替えて行ったりするのです。



会議が1時間ほどで終了すると、また同じ集落に戻り、山の神様のお祭り。

ここのお堂は、先日、熊に建物の一部を壊されてしまい、現在修理中。
じつは、昨年も屋根を破られて直したばかりなのに、また、二年続けてである。

原因は屋根裏に作られたミツバチの巣。
ハチミツに惹かれてやってきた熊が、立木伝いに屋根に登り、力まかせにトタンをはがしてしまうのだ。
今年は、屋根から手を入れたところ、ミツバチの逆襲にあったらしく、屋根から転落してしまったらしい。
あくまでも、跡を見ての想像なんだけれども、巣は壊されていなくて、トタンを引っ掻いて滑り落ちたような跡が残っている。
「それで懲りて来ねぐなった」と地域の方々が言っていた。

その姿を想像してみると、本当は怖いけど、ユーモラスでもあるなぁ。


ここでは、ご祈祷を終えると、お堂内で直会が催される。

お昼をちょっと過ぎて、刻限もよく「まずのんでおごやい(お神酒飲んでください)」と言われるまま、調子よくご馳走になり、けっこう酔った感じで、送っていただいて、帰ってきた。

お昼にお酒を頂くと、酔いがまわりやすいし、もう一日が終わったような気分になる。
まず、熊に荒らされてたいへんな思いをして、みんなで守ってらっしゃるということもあり、「今日はいただきます」と言うことで、みんな元気が出るようにお酒をいただいた(まぁ、いいわけでもありますけどね^^;)。



2時間ほどひらすびをし、それから庭などの草むしりに精を出して土曜日を終えた。
相変わらず雨がないため、そこらへん中カラカラで、もう土がカチコチになっている。

明日からは雨が降りそうだけど…
稲刈り始めた農家の方、たくさんのイベントやお祭りを主催する方々、気がもめますね。

さて日曜日のお天気はどうでしょう。


2011.09.18:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

連休前

  • 連休前
まだまだ暑く、今日はなんでも30℃越えをしたようです。

連休前の金曜日、数日前にはポッカリと開いていた一日は、鷹山大学本部でお手伝いをすることになりました。
生涯学習の鷹山大学ガイドブック記載されている、今年度後期日程分の受付開始日が今日で、担当者の手が足りなくなったということで、駆り出されて行ってきたのです。

いやはや、本当に皆さんよく見て、待っているものですねぇ。


二台の電話が鳴り続けて、午前中で百人ぐらいの申し込みがあったのではないでしょうか。
あっと言う間に20人の募集定員を満たしてしまった講座もあるぐらいです。
タイムリーに人の心をとらえる講座の内容があるものですね。
市民の関心の高さがうかがえます。


昼食は交代で摂ることに。
今日も弁当
「ご飯に小魚とエビのふりかけ、玉子焼き、ゴーヤーの佃煮、大根・人参・里芋・鶏肉の煮つけ、茹でブロッコリー」

今日も美味い旨い。


しかも、のりおにぎり(明太子入り)を頂き、マナビ―もにっこり(私と体型がそっくり)^^;

久しぶりに、コミセン時代にやったような仕事をして、ちょこっとリフレッシュ。



そして今日の締めは…これも久しぶり、「ライブスペースJam」で「鈴木広志グループ」のライブを聴きに行ったのでした。
じつにじつに、ひさしぶり。
相方の㋗もだいぶお腹が目立つようになったものの、安定してきたので出かける気になったようです。

とってもノリのいい、それでいてしっかり聴かせる若いアーティストなのです。
昨年、伝国のホールで「洛中洛外図」からのインスピレーションでできた曲の演奏などを聞いていいなと思っていたもので、今回はライブハウスで目の前でしかもいい音で聞けるというシアワセ。

ライブはお客さんとの勝負?!でもあり、自分との勝負でもあるんだろうなと感じる。
そうした緊迫感や、演者と聴く側のやり取りみたいなことが上手くできると、ライブはかなり面白いものだと思う。

よかった。

私は明日から3日間は、みっちりたっぷりお勤めです。

お休みの皆様、あちこちで多くのイベントがありそれに関わる方々、お仕事の人も、素敵なお時間をお過ごしくださいませ。

2011.09.16:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]