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わかること、わからぬこと

  • わかること、わからぬこと
15日(土曜日)朝方から雨が降っていたらしい。
ここのところ、ほとんど雨が降らなくて、畑はカラカラに乾いており、恵みの雨かもしれない。

7時頃には、屋根を叩く強い雨の音がした。
今日は法事で、百箇日の法要を終えてから、お墓に納骨も予定されており、あまり降らないといいなぁ、一方ではそう思っていた。

雨はほどなく小降りになり、やがてやんだ。

外に出て、ゴーヤーの種をまいたプランターを見ると、雨が当たって出た芽がちゃんと二つ葉に、しかも生き生きとしている。

米沢市街地を横切り、米沢の東南部郊外にあるお宅での法事に向かった。

雨は局地的な降り方だったらしく、所々で水溜まりができているかと思うと、乾燥している道路もある。

法事を終えた頃にはうっすらと陽が射しており、暑すぎず、ちょうどよい納骨の日和になった。
亡くなった方の息子さんが、故郷から遠いところに居を定めている関係で、この日ようやく埋葬となり、参列者の皆さんが一様に安堵なさったようであった。




翌16日(日曜日)は晴れ。
暑い暑い。

この日も檀家さんの法事。
初七日で納骨をなされる。

人の生き死に、というか命は、解らないものだ。
歳をとった順番に逝ってしまうわけではないし、あらかじめ何歳までということなど解りはしない。
まれに、広い世の中には、特殊な能力がある人がいて、自分の寿命や他人のもまで予言する人はいるらしいのだが…。
解っても嬉しいものでもないように思う。

ただ、確実なのは、その日は皆いつか来る、ということ。
時々そのことを意識するだけで、今生きていることの意味合い、感じ方は変わってくるかもしれぬ。

60そこそこで亡くなってしまった人、そのご両親は健在。お舅さんも健在。
悲しかったり、辛いこともあるだろうが、人の命はそういうものだと受け止め、自分の生を全うするよりないのだと思う。




大荒沢のお堂は、修復をほぼ終えて、雪囲いのシートを外して甦ったようである。
田沢地区や元この地域に住んでいた方々に寄付をお願いして廻らせていただいている。

おかげさまで、多くの方々に理解をいただき、また様々なはなしをする機会を得て、ありがたいことである。
これからしばらく、あちらこちらにお願いに廻らせていただくことにしている。
このことは、これからのお不動さまに関わる上で、私にとって、とても大切な意義があるのではないかと思っているところだ。
2013.06.17:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

心意気

  • 心意気
一面に緑で、そのへんの山のようでもあり、なんだかよく判らない画像ですが…。

ここは元々溜め池、というか、堤があった場所。
約30年ぐらいまで、堤として使われていた山の中腹にある溜め池。
その堤体部分から池だったところを撮ってみた。

13日の早朝、簗沢の奥の方の集落にある堤を修復工事をして活用したい、ということで、その脇に立つ水神様の石塔の前で安全祈願のお勤めをさせていただいた。

山間部のある程度まとまった水田を耕作している場所では、それなりの水源を確保するには工夫が必要である。

水は水源地に近いだけあってあるのだけれど、それをいかに引いてくるか、というのは堰跡などをあちこちで見せてもらうと、崖際に水路を作りよくぞここまでしてという所がいっぱいある。

今回の場所は、かつて山間部としては7ヘクタールもの水田があるため、山中の沢の開けた場所に堤防を作り水をためて水田に水を使用していたもの。

今も全体の何割かではあるものの水田を作っている。

田沢だと同じ程度の奥の集落では、すでに耕作放棄地になっているところである。

その方の心意気が素晴らしいと思う。


13日は檀家さまの葬儀があり、午前中から夕方までお勤め。
合掌





翌14日、大工さんに連絡をもらい、大荒沢の現場を見に行く。

大荒沢の不動堂の、こわれた個所の補修はほぼ終了。
屋根にペンキ塗装も終えた。

あとは細かいところになる。
とにもかくにも雨漏りや、風が吹いた時の心配がなくなって一安心。



台所で冬越しした鉢植えの花が、花芽を持った。
もうすぐ咲きだしそう。
あれ、名前が…出てこない。
なんだっけ(-_-;

最近、忘れるはずがないようなこと、出てこなくなることがあって…ちょっと心配。
母親と二人で思い出せなくて、笑うしかない時がある。
困った、どうしよう。




午後に全体の雪囲いシートを外してスッキリした。
中にいると凄い湿気を感じる。

建物にも湿気は影響あるはず。
風通しは建物にも人間にも必要なことだ。

ようやく、お参りの方にも安心していただけることになった。

みなさまに大変ご心配をおかけしました(しております)。
2013.06.16:dentakuji:コメント(2):[なあまず日記]

きれいなもんだなぁ

  • きれいなもんだなぁ
好天が続き、気温も上がってきた。
梅雨入りしたのかどうか、なんだったっけ、というほど雨も降らず、畑はもう土ぼこりが舞うほど乾ききってしまっている。

一雨ほしいところだ。

それでも、この雑草は強いものだカラカラ天気にもかかわらず、こうして繁茂している。

家の周囲の草を「早く刈ってけろ」と言う私の母も、周囲の様子を見て「あの白い小さな花、こうして見るときれいなもんだなぁ」。
ヒメジオンが一面に咲いており、その間の所々からスイバが顔を出してアクセントになっている。
雑草庵もわるくない(^^;(と、苦しい言い訳である)。



11日の夜は、おいたま草木塔の会の月例会。
米沢商業高校の生徒たちで企画し販売している「いなごまラスク」を持参。
前日のイベントで販売したものが少々残ってしまったという情報があって、分けていただいた(一袋300円)。
平均年齢が若干高めのこの会議のメンバーだが「おぉ美味いな!」と好評。

地域のお土産品作りに繋がって行くとよい。

さてその会議で、7月20日(土)開催の『草木塔との語らい』について。
いよいよ参加者募集チラシが配布されます。

「広報 よねざわ」にも出ます。
7月15日まで募集受け付けしています。





12日(水)も好天に恵まれた。
天気予報で、台風がだんだん近づいてきているというが、こちらには影響がなさそうである。

午前中には、田沢の洞松院さまの改修工事の地鎮祭を勤めさせていただいた。
良きご縁を得て、お寺さまと檀家の皆様で、よい事業となり、無事に事業を成就されることをお願いした。

午後は福祉関係の定例会。

それから、お不動さまの屋根補修に関わるご寄付をお願いにあちらこちらにうかがった。

画像は田澤寺の庭。
軒先の南天が古い実を着けたまま、新しい実をつけ始めている。
ずいぶんなんというか、勢いのある植物なのだろうね。



お寺の北西側に山があるので、向かい側のほうが少々陽が長い。
18時過ぎてもまだまだ明るい。

もう一仕事できる(外仕事)くらいだ。

台風の影響か、蒸れた空気の夕方である。


2013.06.15:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

34 川西町玉庭犬川の草木塔

  • 34 川西町玉庭犬川の草木塔
こんどは川西町。
玉庭の御伊勢町の奥の方と言ったらよいのかどうか、小松から見ればそうなる。

道沿いの小高い場所に杉の木立で目立たぬが、りっぱな熊野神社が建っている。
また逆光の時間になってしまい、碑面が読みにくい。

午前中の時間がなかなか自由にならないのでこうなる。
石塔や祠などの多くは、正面を南や東に向けて建てられるのが一般的である。
これは、特殊な地形でなければ、その方が陽当たりが良いということもあり、碑面に苔なども生えにくくなるという利点がある。
それに、神仏等を拝む時、人が西や北に向かって拝むような形が、やはり自然なように思える。



手前の建物は神社の拝殿。
その奥に本殿がつながっている。

正面で拝礼してよく見ると、拝殿の中の上に仏像が安置されている。
神仏混淆というか、もともとは仏教のお堂で会ったのかもしれない。

この建物の左側に数体のお地蔵さまなどと並んで草木塔が建っている。



凝灰岩でできている50㎝ほどの罷免には、シンプルに「草木塔」と刻まれている。

その両側に年号があるようなのだがほとんど読みとれない。
資料によると、慶応元年(1865年)10月とある。
江戸時代に建立されたと確認できる草木塔では、現在のところ江戸期最後のものになる。
左側に「村中」とあるらしいが、それも判別できない。

以前この場所を訪ねた時は、地面にそのまま建てかけられた状態であったように思ったのだが、先日見ると、土台石に乗せてあり、コンクリートのようなものでしっかり固定してある。
この地域の人によってであろうか、手が掛けられている。



資料によると、この草木塔はこの神社から数百メートルmほど離れた田んぼのあたりに建っていたもので、平成5年にこの地に移転されたものらしい。

上の画像は、神社のあるあたりを遠くから眺めたところ。
神社のある杉木立の上は樹を伐り出したらしく、作業道で山が虎狩り状になっているのが判る。

周囲の水田はほとんど作付けしてあり、きれいになっている。

川西町で最も古く草木塔全体でも3番目に古い草木供養塔(1797年)が建っている場所(玉庭柴引)から、この熊野神社までは現在の道路で1kmも離れていない。
68年後に、この地に草木塔が建ったのは、関連があるのだろうか。

過疎地ではあるが、柴引きの周囲は田畑が作られていない所が目立ち、犬川はまだまだ山里の人の気配がする場所であった。
2013.06.14:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]

行き届かぬ…

  • 行き届かぬ…
家とお寺の周囲は、いよいよ花盛り…というより雑草が盛りに繁茂しています。
雑草庵と化して、ヒメジオンやハルジオンが盛りに咲き、スギナの間から芍薬が花をのぞかせているというありさま。

除草剤を使うのが嫌なので、刈るかむしるかなので、なかなか進まぬ。

今目立つのは、スイバ。

これはとても増えて困るのだけれども、よく見るとその形が一つ一つ面白い。

文字のようになっているのもあって、おもっしゃがっている。
ただし、母から草を刈るようにプレッシャーがかかって来ている(^^;



畑はようやく近所のKさんに耕運してもらった(まま)。
植える苗は、姉などから貰ってあり、種も買ってあるのだけれど、さていつできるのだろう。

気温が上昇し、今週は真夏日もありそうな気配。
ちょっとネジを巻かねば。




玄関先の花壇は、今この花が咲き誇ってる。
なんと言う花だったか、貰った母も私も思い出せずにいる、けれど、なかなかいい感じである。

花壇も手入れがなかなか行きとどかないなぁ。
だれか花好きな方、ご協力を~(^^;


さて、夕刻、檀家の方から訃報。
まだ六十代前半でらしたのだが、ここ何年と闘病生活を送られてらしたのだ。
仕事への復帰を心の支えにしていらしたのであったが…。

合掌
2013.06.11:dentakuji:コメント(0):[なあまず日記]