ただ一筋に生き抜け

 その道で大成する人は、その道一筋に人生をかけ、知恵を働かせ、努力してきた人である。人間の一生は、自分自身のもつ、ものの考え方と判断によって方向が決まる。繁栄も衰退も運ではなく、現代をいかにとらえ、どのように未来を予想し、そして、どれだけ真剣に生きようとしているかによって決まる。

 要は、どのような考え方をもち、その考え方を一生追い続けるか、生活態度、心のあり方が運命を決めるといえよう。
 経営者にあっては、正しい考え方、正しい製品、正しい市場、そして正しい事業家的な夢と企業家的な勇気をもって、筋を通していくことである。
 一時の機に投じ、目前の利に走り、功をあせり、偽りの行動をとる。このようなことは、いつまでも通せるものではない。

 また、他人から誤解や反動を受けるのを嫌い、現状に妥協していく人は、結局は何もしないで役に立たぬ人間になっていくだけだ。己に省みて、やましからずんば千万人といえども我行かんの気概がなければならない。
 右往左往するのではなく、あらゆる困難に全力を挙げ、ぶつかっていくところに道はおのずから通ずるようになるものである。

”運は曲がらぬ道にあり”とは、古今東西、老若男女、経営者、管理者、一般社員を問わず、通じる格言といえよう。

2006.10.20:反田快舟:[経営箴言]

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