負ける建築家の意味とは

負ける対象はいろいろとあります。場所や実際に使う人、建てる人など・・・。
そういう人の気持ちを聞くということですね。

その人が「1」言ったとしたら、その裏には「100」くらいの気持ちがあると思っています。
そんな「1」の中から本当の気持ちを聞きとろうとするわけです。

そして、その部分をどう生かしていくか、それをプロジェクトの強さにしていくわけです。
負けることで強くなるというのが大事なんです。
最初から自分のスタイルを決めて押しつけたものは、独りよがりですごく脆いと思います。

By隈研吾

(プロフェッショナル仕事の流儀15 File No.45より)
2009.04.08:反田快舟:[仕事の流儀]

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