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光の色で気分は変わるか

例えばオフィスなどは一律の明るさで、700ルクスなければいけないといわれ
るし、選ばれる色もたいてい白です。
白い色は、高揚するけれども、長時間に及ぶとストレスを強いられている感じが
して、緊張が高まるんです。
だから、短時間に集中して仕事をこなすには、すごくいい環境だと思います。

しかし、気分の切り替えというのは常に大事です。いつも同じ調子で仕事をして
いたら、能率はあがりません。
集中してこなす時間と、あらためて発想し直さなければいけない時間とではシ
チュエーションが全然違うので、
それぞれのための空間を用意していたほうがいいと思うんです。

具体的には、リラックスしたり、想像の世界の領域を広げるためには、ストレス
を弱めるために暖かい色、オレンジっぽい色が適している。
だから、一般のワークスペースは白っぽい明かりでも、会議室は暖かい色にする
というのも一つの方法です。

じつは、光の色については、まだ研究が進んでいない部分がたくさんあるんです。
ただ、すごく魅力的な領域がそれぞれにあって、単純に色をとらえるよりも、
その色の中に見えてくる物語みたいなものにつながってくるのかなとも思います。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.28:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

現場を足早に廻る理由

よく「現場を見てください」といわれて案内してもらうんですけど、まっすぐ
行ったら目的地なのに、あっちに行ったり、こっちへ行ったり、つい迂回してしまうんです。

自分のフィーリングというのはものすごく大事で、できるだけ感じたままに動く
ようにしています。
例えば、何度も足を運んでいても、あらためて行ってみるとまた全然違うものを
感じる場所もあるんです。
光というものは、本当にフィーリングが大事なんですよ。

照度や輝度を計算して設計するのですが、同じ照度でも、シチュエーションが違
うと印象がガラッと変わるんです。
だから、事務所にばかりいてはダメなんです。
スタッフも全員、現場に行って、そこで実感して自分で判断できることがすごく
大事なんです。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.27:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

ライティングングデザイナーの仕事

ライティングデザイナーの仕事は、すでにある建物に光を当てることで付加価値
を生み出すこと。
光の当て方一つで新しい価値を創造する、内原智史の仕事の流儀に迫る。

人生の半分は夜。
東京の新名所「表参道ヒルズ」。夜になると、外壁一面が光を放ち始める。
幅250メートルに及ぶ壁一面に浮かび上がるのは、大胆なデザインのケヤキ並
木のシルエット。

年末の名物になった、六本木・けやき坂のクリスマス・イルミネーションや
羽田空港の第二旅客ターミナル、荘厳な京都の寺院に至るまで、
内原は、光で多彩な夜の顔を生み出し、人々を癒し、惹きつける。

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.26:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

加藤博義のプロフェッショナルとは

まず、虚勢を張らないこと。できないことをできると言ってはいけません。
ただし、すべてを言えばいいというものでもない。
「私はここまでしかできません」とは、決して言ってはいけないと思います。

嘘をつく必要はない。できることはできると言えばいい。
でも、できないというのはプロがやすやすということじゃない。
何かやってくれるかもしれない、どうにかしてくれるかもしれない、
そう思わせるのがプロでしょう。

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.25:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

職人として一番大事にしていること

一番大事にしているのは、評価の基準がブレないようにすること。
その基準は何かと聞かれたら、「私です」と言うしかないのですが・・・。
何がブレてはいけないかというと、自分自身の意思と基準となる感覚です。
車の評価は、五感も使うし、それを言葉で伝えなければいけないので、どちらが
ブレてもダメだと思うんです。

また、信条としていることは、「負けず嫌い」です。
お客様に対しても。エンジニアや同僚に対しても、自分がこれだと思ったことは
絶対に譲らないし、諦めません。
嫌な仕事や苦手な仕事に直面したときも、この負けず嫌いな性格が功を奏してき
たんじゃないかと思います。
「これを克服するにはどうしたらいいんだろう」と考えますから。

By加藤博義

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)

2008.05.24:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]