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仕事がない時期をどう過ごしたか

独立直後というのは、みなさんきっとそうだと思うんですけど、いかに節約するかということが大事ですよね。
それは次のステップに行くため、例えば事務所を構えるとか。
ですから、一週間に3000円以上は絶対使わないと決めていたんです。

その時期、仕事は全然ありませんでした。
焦りはあったんですが、心のもっと深いところでは「何とかなるだろう」という感じがあって、自分が楽観的なところにはすごく感謝しました。
不安ではあるけれども、さほどつらくはありませんでした。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.06.02:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

建物を照らさない。本質を照らす

素材や形は大事ですが、より重要なのは人との関係性です。
高さ100メートルのコンクリートの建物も、それを利用しているのは2メート
ル足らずの人間。
そう考えたときに、中にいる人の気配みたいなもののほうが大事だと思うんです。
例え人がいない空間であっても、周りの環境などとの関係性はすごく重要でしょう。
それが本質かどうかはわかりませんが、われわれが大切にしたいことに光を当て
ようと思っています。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.06.01:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

家庭で光を楽しむ方法

まず、一部屋に照明を二つ以上使います。
二つ以上あると、空間の演出が二つ以上できるわけです。
全部消す、一つつける、二つつける、と三つのパターンが生まれます。

それには、今ある照明にスタンドを一つ足すとか、テーブルの上にろーそくを置
くだけでもいい。
できれば、ろうそくは二本以上、ろうそくを日本並べると二人の人間に見えるん
です。
寄り添っているというか、そこに集まろうとしているように見える。
二本、三本、四本とろうそくを増やしていくと、だんだん楽しくなって、まるで
パーティで人が集まっているみたいになる。

一人暮らしの部屋の場合は、もう少し空間的にとらえた方がいいでしょう。
例えば、自分が食事をするテーブルがあるとして、そこから離れたカウンターや
サイドテーブルにろうそくを置いてみてください。
一人でいる部屋というのは、自分中心の領域しか感じられないと思うんですね。
ところが、ろうそくを一本、離れたところに置いてあげると、すごく安心できる
んです。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.31:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

住む人を温かく迎えてくれる光とは

家にたどり着いたとき、フッと自分の中のスイッチを切り替えるじゃないですか。
その時に、部屋にともる明かりが蛍光灯の白い光より、少し優しげに温かく赤み
を帯びた色の方が愛着を感じると思います。
ろうそくの色なんかそうですが、そういう色味に近づけるために、調光したいで
すね。

光には、情緒的だったり、淡かったり、優しかったりと、もっと様々な表情があ
るはずなんです。
例えば、照明が一つだけより、三つあるのなら、一つ消すとか、段階的に変化さ
せることも可能です。
いろいろな人が自分でシチュエーションを切り替えられる時間帯も大事ですね。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.30:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

どれだけ豊かに光を形容できるか

できるだけいろいろな表現を使おうとしていますが、光を表す形容詞は少ないで
すね。
プレゼンテーションの現場でも、「明るければいい」とか、「暗いか明るいか、
どっちかだろう」と言われたりします。
過去をたどれば、日本の文化の中には、光に関するボキャブラリーはいっぱい
あったと思います。

例えば、私が「ふくよか」という言い方をすると、最初そうは思わなかった人で
もイメージは変わると思うんです。
京都の「はんなり」という言葉も、ほとんどの人は説明できないけれど、現地で
体験すると理解できますよね。
投げかけられると、そのイメージが何となく共有できることもある。だから、あ
えて言ってみる言葉もあるんです。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.29:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]