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究極の目標

中越地震のとき、現場に入って気づかされたのは、現場の生の声の重要さです。
自分たちは、どんな形であれ貢献できればと思っていたのに対し、
持ち込んだロボットを「これは使えません」と否定されたんです。

じつは、レスキューロボットが人を助けた事例はまだないんです。
自分たちの開発したロボットが実際に救助活動に使われて、
それなりの成果を上げることが目標です。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.17:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

仕事と遊びの境界

僕がやってきた教育や研究開発は、心躍ることが本当に多いんです。
だから、仕事だと思ったことはないですね。
深夜になってまで残ってやっているのは、自分にとって心地よいことだからなん
です。

By小栁栄次

強制されてやっているのか、自分で進んでやっているのか、その考え方の違いで
脳の働き方は全く違ってくる。

By茂木健一郎

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.17:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

視野を狭くしないためには

ひたすら研究に打ち込むことは大事ですが、それが独りよがりになっては世の中
に通用しません。
僕が「恋をしろ」というのも、相手の気持ちになって考えようということ。

教育や経営に理念が必要なように、技術者も理念から始まるんです。
その理念とは「幸せになる権利は誰にでもある」ということ。
だからロボットも、人が皆、幸せになるために存在しなければなりません。

日本では、いわゆる3K(きつい、汚い、危険9な職場に導入されましたが、
今後は、体の不自由な方や高齢者が使えるようなロボットが開発されるでしょう。
そういった優しい技術は、優しい心がなければ開発できません。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.16:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

コンテストの重要性

コンテストは、参加する全員が同じルール、同じ目標に向かってロボットをつくっていきます。
機械や電気、情報など異分野の専門家が独自の発想を生かしつつ、「コンテストで勝つ」という、共通のモチベーションで、最高の技術を結集するのです。

だから、他のチームの作品を見ると、自分たちが経験していないプロセスを共有
できます。「こんな発想があったのか」と気づかされることも多くあります。

スポーツと同じように、最初はできなかったことが、繰り返していくうちにでき
るようになる。つまり、上達が体感できるわけです。
思いつかなかったことが、経験を積み重ねていくと当り前にできるようになるん
です。

自分でも意識しないうちに新しいことができるようになることろが、惹きつけられる一番の魅力ではないでしょうか。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)


2008.07.14:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

研究が深夜から明け方にまで及ぶ理由

研究には終わりがないから、自分で期限を決めないと、いつまでたっても終わりません。
その一方で、大きな流れの中で、「今週はここまでやらなければならない」ということがある。
そういう積み重ねなので、遅い時間になってしまうんですね。

それに、研究者は基本的に体力勝負なんです。
論文を書くために二~三日徹夜することは今でもしょっちゅうですし、
大会前になると、細かいチューニングが必要ですから、寝る時間を割くのが一番手っ取り早いんです。

By小栁栄次

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.22より)
2008.07.13:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]