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五秒のための一年

花火師・野村陽一が毎日、入念にチェックする工程がある。
「星」と呼ばれる直径1センチから3センチほどの黒い火薬の粒の製造。
この一つひとつが、花火を構成する小さな光の点になる。

星づくりは一見、単純な作業だが、実は繊細な職人技の極致である。
その日の気温や湿度に合わせて、火薬と水の量を微妙に調整しなければならない。
完成した星は、花火の玉の中に詰められる。「仕込み」と呼ばれる作業。
大きな花火となれば、一発を仕込むのに一日がかりとなる。

試作ができると試し打ちを行う。
何ヶ月も手塩にかけてつくり上げた花火も、めったに合格点は出ない。

そうして、準備から完成まで一年かけたものが、わずか五秒で消える。
「潔い人生みたいなところがありますね。この一発をいつまでも覚えていてくれ
る。それが自分の理想です」
野村は毎年、新作花火の開発に挑む。

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.24より)

2008.08.07:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

永遠の一瞬を演出する『花火師・野村陽一』の仕事

秋田県大曲市。ここで毎年、日本一の花火師を決める大会が開かれる。
「大曲全国花火競技大会」。明治時代から続く、花火大会の最高峰。

名だたる名人たちが技を競い合う中、2005年、一人の花火師が史上初の二連
覇を成し遂げた。
花火師・野村陽一。その技は、炎を自在に操る。
野村の花火は、圧倒的な完成度の高さで詰めかけた七十万人の度肝を抜いた。

野村は花火を、“潔い人生”にたとえる。
上空で開いてから消えるまで、わずか五秒。
だが、すべてが一瞬に消えるその“潔さ”が、花火を見る人の心に永遠に焼きつける。

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.24より)
2008.08.05:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

経営を科学する時代の方法論

経営者の役割は、具体的な業務に携わることではない。
経営判断をし、決定をし、会社の将来に向けての布石を打つのが仕事である。

予定に追いまくられているのは、いかにも仕事をしているようだが、
経営者の職務を果たしていないということにもなりかねない。

組織を運営していくことが、対象を冷静に分析する科学や、
分析に基づき診断を下し処方をする医学に通じるという。

By茂木健一郎

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.23より)
2008.08.05:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

飯塚哲哉のプロフェッショナルとは

われわれの世界では、非常に激しく変化する境界条件があり、これが猛烈なパ
ワーを持っています。
一方的に従えというパワーを持った境界条件の中で、連立方程式を解くような仕
事をしているわけです。

突き抜けて変化を見通せる力を持っていて、しかもそれをチームの仕事に翻訳して、
ブレークダウンして実行させるところまでいって、我々の世界ではプロといえる
と思います。

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.23より)
2008.08.03:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

決断する時に大事なこと

決断する時には、まず環境が変わっているということを考えねばなりません。
環境が変われば、自分も変わっている場合がありますから。

昨夜ちゃんと眠っていないとか、深酒をしたとか、そういう些細な要因で軸がぶ
れることがあります。
そうすると、判断ミスをする危険がある。
だから、環境が変化していても軸がぶれないようにすることが、物事を判断する
上で非常に重要だと思います。

By飯塚哲哉

(プロフェッショナル仕事の流儀8 File NO.23より)
2008.08.02:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]