教わった答えはすぐに忘れてしまうんですよ。
ところが、教えてくれないとなると、逆にすごく気になるわけです。
答えを探そうと、家で調べたり、答えを聞きたがる子も出てきます。
これを私は、「カレーライス方式」と呼んでいます。
カレーは寝かせたほうがおいしくなりますよね。
それと同じで、答えもじっくり考えさせたほうが身につくんです。
自分で調べた結果、間違った答えに行き着くこともあります。
それでも、何かを調べるという過程ですごく頭を使います。
そこが重要なんですね。
それに、間違いを修正することは、友達と話し合う中で十分に可能です。
By田尻悟郎
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
HOME > 記事一覧
一対一で向き合う
田尻の授業には名物がある。一対一で行う口頭の小テストだ。
生徒一人ひとりと直接話すことで、やる気を引き出し自信をつけさせる。
一定の数の小テストをクリアすると、その生徒は先生役となり他の生徒のテスト
を一対一で行う。
そこでは生徒同士の教え合いが始まる。
その間に、田尻は、授業に積極的でない生徒たちを一人ひとりまわり直接指導する。
とことん面倒を見るぞ、というメッセージを伝えるjことで、生徒の心の扉を開
くのだ。
コミュニケーションを図るのは授業中だけではない。
放課後も、英語に興味をもてない生徒をつかまえ、積極的に話しかける。
希望する生徒がいたら小テストを受け付け、じっくりと向き合う。
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
生徒一人ひとりと直接話すことで、やる気を引き出し自信をつけさせる。
一定の数の小テストをクリアすると、その生徒は先生役となり他の生徒のテスト
を一対一で行う。
そこでは生徒同士の教え合いが始まる。
その間に、田尻は、授業に積極的でない生徒たちを一人ひとりまわり直接指導する。
とことん面倒を見るぞ、というメッセージを伝えるjことで、生徒の心の扉を開
くのだ。
コミュニケーションを図るのは授業中だけではない。
放課後も、英語に興味をもてない生徒をつかまえ、積極的に話しかける。
希望する生徒がいたら小テストを受け付け、じっくりと向き合う。
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
英語を好きにさせる魔法の授業
田尻は、授業を始めても教科書をいきなり開かせない。
配ったのは人気アニメキャラクターが描かれたプリント。
この日の授業のテーマは、新しく教える疑問詞の「who」。
説明もせずに、いきなり英語で質問を始めた。
「Who is this? Raise your hand! It's....?」
一人の生徒が恐る恐る「It's...たこやきまん」と答える。
田尻は満面の笑みで大きくうなずく。「Very good!」
ゲームだとわかった生徒たちは、一気に乗ってきた。
声をあげ、競って手を挙げる。
生徒が答えを間違えると、田尻は全身で残念がる。
正解すると破顔一笑、大きなリアクションで盛り上げる。
生徒を心から楽しませるこのゲームは、授業を始める前の準備運動。
教室の熱気が最高潮に達すると、おもむろに教科書を開かせる。
会話の練習では、クラスを4~5人のグループに分け、
例文とともに生徒たちに英文を考えさせ、読みあげさせる。
そして、読みあげる時間をストップウォッチで計り、グループで競争させる。
他のグループに負けまいと、皆、必死になる。
競わせ、夢中にさせることで、勉強であることを忘れさせる。
それによって英語を身近なものにしようというのが、型破りな授業の狙いだ。
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
配ったのは人気アニメキャラクターが描かれたプリント。
この日の授業のテーマは、新しく教える疑問詞の「who」。
説明もせずに、いきなり英語で質問を始めた。
「Who is this? Raise your hand! It's....?」
一人の生徒が恐る恐る「It's...たこやきまん」と答える。
田尻は満面の笑みで大きくうなずく。「Very good!」
ゲームだとわかった生徒たちは、一気に乗ってきた。
声をあげ、競って手を挙げる。
生徒が答えを間違えると、田尻は全身で残念がる。
正解すると破顔一笑、大きなリアクションで盛り上げる。
生徒を心から楽しませるこのゲームは、授業を始める前の準備運動。
教室の熱気が最高潮に達すると、おもむろに教科書を開かせる。
会話の練習では、クラスを4~5人のグループに分け、
例文とともに生徒たちに英文を考えさせ、読みあげさせる。
そして、読みあげる時間をストップウォッチで計り、グループで競争させる。
他のグループに負けまいと、皆、必死になる。
競わせ、夢中にさせることで、勉強であることを忘れさせる。
それによって英語を身近なものにしようというのが、型破りな授業の狙いだ。
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
マジシャンと呼ばれる中学校教師
島根県八束郡出雲町。この町の中学校が、英語教育界の熱い注目を集めている。
教室でカルタ取りに興じる中学生。英単語を当てるれっきとした英語の授業だ。
授業が終わっても生徒たちは教室に残る。友達同士の英語の教え合いが自然と始
まる。
「勉強なのに、どうしてこんなに一生懸命なるんだろう」。生徒自身が不思議そ
うに語る。
生徒たちを虜にするのは、英語教師・田尻悟郎。人呼んで英語のマジシャン。
2001年、英語教育界最高の栄誉とされる「パーマー賞」を受賞した。
講演会や研修会を開けば、授業の秘密を知ろうと現役教師が押し寄せる。
教師たちは「これまで、自分は何を教えていたのか」と斬新な授業に衝撃を受ける。
プロの教師をも驚かせ、子どものやる気を魔法のように引き出す田尻の授業。
その陰には、人生の壮絶な失敗があった。
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
教室でカルタ取りに興じる中学生。英単語を当てるれっきとした英語の授業だ。
授業が終わっても生徒たちは教室に残る。友達同士の英語の教え合いが自然と始
まる。
「勉強なのに、どうしてこんなに一生懸命なるんだろう」。生徒自身が不思議そ
うに語る。
生徒たちを虜にするのは、英語教師・田尻悟郎。人呼んで英語のマジシャン。
2001年、英語教育界最高の栄誉とされる「パーマー賞」を受賞した。
講演会や研修会を開けば、授業の秘密を知ろうと現役教師が押し寄せる。
教師たちは「これまで、自分は何を教えていたのか」と斬新な授業に衝撃を受ける。
プロの教師をも驚かせ、子どものやる気を魔法のように引き出す田尻の授業。
その陰には、人生の壮絶な失敗があった。
(プロフェッショナル仕事の流儀9 File No.25より)
