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作家をやる気にさせる方法

作家をその気にさせるには、いろいろなコツがありますが、
作家が自分の方を向いてくれる時間をできる限り多くするしかありません。

あの手この手を尽くします。
付き合いを非常に密にしていったり、マメに電話をしたり、手紙を書いたり・・・。
そういった細かい対応によって、作家の気持ちが作品に入りやすくなることがありますね。

お願いしかできない編集者はダメだと思います。
必要なのは、原稿を頼む相手に、「この人の原稿が絶対に読みたい」という飢えを伝えることでしょう。

By石原正康

(プロフェッショナル仕事の流儀10 File No.28より)
2008.10.01:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

熱を広げる

熱を広げるというのは、簡単に言うとクチコミです。
誰かが、この作品は素晴らしいと言ってくれたとか、
感動して泣いたということが広まっていったなら、人々の気持ちは惹かれますよね。
その人を信用する人は買うと思うんです。

人が感じた熱みたいなものが他の人に移るように広がっていく。
熱の広がりを編集者が諦めない限り、ベストセラーになる可能性を、
誠実に作られたすべての本が持っているはずです。

By石原正康

(プロフェッショナル仕事の流儀10 File No.28より)
2008.09.30:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

売れる自信は全然ない

本が売れるかどうか、自信は全然ありません。
ただ、外れてもいいからターゲットは絞ろうと考えています。

本をヒットさせるためには、緻密な努力が必要です。
自分が壊れるくらい繊細に相手を思うことが大事。

野球のピッチャーが豪速球を投げるためには、
習得しなければならない技術や経験、苦労などがありますよね。
それと同じだと思います。

By石原正康

(プロフェッショナル仕事の流儀10 File No.28より)
2008.09.29:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

手紙がなぜ重要なのか

原稿を頼みたい作家には、必ず手紙を書きます。
手書きの手紙には、字の勢いとか、乱れとか、間違いとか、そういったものまで含めて伝わる特別な力がある。
だから、電子メールではだめなんです。

この世界は、ビジネスライクとは無縁です。どこまでもウエット。
一緒にお酒を飲むとか、手紙を書くとか、効率化できないことばかりです。

もともと文学というのは、無駄の中から生まれてくるものだと思うんです。
でも、その一方で、世の中に必要なものでもあるわけです。

By田原正康

(プロフェッショナル仕事の流儀10 File No.28より)
2008.09.28:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

感動をつくる

作品を読んだ時に、自分自身が楽器になったかように響く感性は常に持っていなければいけないと思います.
もっとも、作品のほうがあるレベルを超えてしまうと、読んだ感動は自分だけのものではないと確信できます。
本づくりというのは感動をつくるということではないでしょうか。

By石原正康

(プロフェッショナル仕事の流儀10 File No.28より)
2008.09.27:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]