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寺門嘉之のプロフェッショナルとは

私たちの仕事は、人の命という尊い存在を相手にするわけですから、
まずはその命を救うという自覚があり、そのための努力を惜しまずにできること。
そして、人命を救うことの責任を背負っていけること。
これが、海上保安庁特殊救難隊におけるプロフェッショナルですね。

これを他の仕事にまで広げるならば、プロの自覚を持ち、プロであり続けるための努力をし、
結果を求められる仕事に対して、きちんと責任を背負っていけること。
それがプロだと思います。

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.31より)
2008.11.19:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

隊員を育てるために心がけていること

私は、もともと教育者になることを目指していました。
ところが教育というものは、じつは自分の身近に広がっているということに気がついたのです。

例えば、チームワークを高めるにも、そこには教育が必ずあるわけです。
そして、いま最も重きを置いているのは副隊長の育成です。

副隊長は、近い将来、隊長になるわけですが、その際に私を手本にしてほしいんです。
だから、常に見られているという意識で、教育にあたっているつもりです。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.31より)
2008.11.18:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

リーダーにとって大切なこと

少なくとも自分はリーダーであるという自覚と責任がないといけないという思いは強く持っています。
ただ、それを実践するとなると、試行錯誤の繰り返しになってしまうんですね。

リーダーに求められるのは、その人がもともと持っている人間味が大きいと思います。
人生経験が深まるほど、人間的な魅力が重要なのではないでしょうか。

私は、人の命を救うという信念を持つことをふくめた人間味。
それを、みなに伝え、評価してもらえればと思っています。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.31より)
2008.11.17:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

引き際をどう考えるか

自分の体を思う存分動かすことができなくなったら、ユニフォームを脱ぐべきだと思っています。
もう一つは精神面です。人のために尽くしたいという気持ちは不変ですが、
「ここではもうできないな」という思いに至ったときです。
「自分はまだまだやれるけれど、お前たちに道を譲るぞ」という気持ちで出ていきたいですね。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File No.31より)

2008.11.16:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

救助の優先順位はどうやって決めるのか

多くの患者さんが混在する災害現場においては、
すべての人に対して最善の処置をすることは不可能です。

けが人を重症度と緊急性に分け、最大多数の人が、
最大限の効果が得られるように選択します。

心情的な葛藤がどれほどあろうと、
救助作業全体を成り立たせるための決断が迫られるのです。

By寺門嘉之

(プロフェッショナル仕事の流儀11 File NO.31より)
2008.11.15:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]