先人への思いやり、そして古きをたずねることだと思います。
それによって新しいものが生まれてくるのです。
過去を捨てたり否定することは絶対に避けなければなりません。
庭というのは、先人から受け継いで次の人に渡していくものです。
だから「庭づくりは人づくり」なんです。
次の時代のために人を育てること、これは宿命です。
By北山安夫
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.40より)
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偶然は必然
最初の三年間は本当に仕事がなくて、ものすごく暇でした。
当時の自分は、とにかく自信満々だったのですが全く仕事が来ない。
自分が情けない、この仕事は自分には向いていないのではないかとも疑いました。
でも、たまたま小堀遠州が手がけた庭の仕事がきて、自分はついていると思いました。
この世に偶然はないと思っているんです。どんなことにも必然性があると・・・。
結果的に、この仕事は自分にとって運命の出合いというか、一生の宝となりました。
あのとき、私は小堀遠州になり代わって修復をしたいと思ったんです。
我を一切捨てて、先人の意をくんだ自分になった上で、その自分の生かすことを学びました。
By北山安夫
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.40より)
当時の自分は、とにかく自信満々だったのですが全く仕事が来ない。
自分が情けない、この仕事は自分には向いていないのではないかとも疑いました。
でも、たまたま小堀遠州が手がけた庭の仕事がきて、自分はついていると思いました。
この世に偶然はないと思っているんです。どんなことにも必然性があると・・・。
結果的に、この仕事は自分にとって運命の出合いというか、一生の宝となりました。
あのとき、私は小堀遠州になり代わって修復をしたいと思ったんです。
我を一切捨てて、先人の意をくんだ自分になった上で、その自分の生かすことを学びました。
By北山安夫
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.40より)
北山安夫のターニングポイント ~つづき~
2年をかけて丁寧に落ち葉を取り除くと、遠州の石組が姿を現した。
その調和のとれた美しさに圧倒された。
遠州の技術を自分のものにしたいと強烈に思った。
遠州に関する古文書を探し出し、必死に読んだ。
そして、修復にとりかかった。
ようやく納得のいく庭ができたときには、10年の歳月が流れていた。
いにしえの姿を取り戻した遠州の庭。
それはただ淡々と自然に溶け込んでいる簡素な庭だった。
声高に主張していないのに、遠州らしさが匂い立つ。
北山は、そこに庭師の極意を見た。
~己を抑えてこそ、心は伝わる~
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.40より)
その調和のとれた美しさに圧倒された。
遠州の技術を自分のものにしたいと強烈に思った。
遠州に関する古文書を探し出し、必死に読んだ。
そして、修復にとりかかった。
ようやく納得のいく庭ができたときには、10年の歳月が流れていた。
いにしえの姿を取り戻した遠州の庭。
それはただ淡々と自然に溶け込んでいる簡素な庭だった。
声高に主張していないのに、遠州らしさが匂い立つ。
北山は、そこに庭師の極意を見た。
~己を抑えてこそ、心は伝わる~
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.40より)
