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「正解はない」

 いま、情報社会ということで、早くよい情報をキャッチすれば得をすると思っている人が多いが、家族のことは情報をキャッチするのではなくて、自分が方法を生み出さなければならない。何かいい方法があって、それを早く知ろうと思うのだが、いい方法などない。

 例えば、子どもの行動によくわからないところがあると、ゆっくり考えなくてはならない。子どもがダメで、お父さん、お母さんが叱っている、という構図から、「ここにお父さんもお母さんも分からないものがある、それを一緒に調べよう」という図式に変わる。それはおのずと親も生きることや死ぬことを考えることになり、人生を見つめ直すことになる。

 そのうち、「お父さん、なぜそんなにあくせく働くの、どうせ死ぬのに」、と子どもから言われるかもしれない。

(「人生学ことはじめ」より)
2006.11.26:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

世界の梳きバサミ「足立工業」

世界の女性のヘアスタイルを変えたすごいハサミを作る会社がある、岐阜県関市にある足立工業という。その代表が「フォーティーン・ティース」という梳きバサミである。国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ及びオーストラリアなどのヘアスタイリストに愛用されている。次の製品としては、腹腔手術用の鉗子(かんし)の開発を目指している。
2006.11.25:反田快舟:コメント(0)

世界で通用する時計技術者

世界のどこへ行っても通用する時計の技術者を育成しているのは「東京ウォッチテクニカム」。スイスの時計技術者育成機関ウォステップのパートナーシップ校である。目指す人間像は「自己確立ができている人。マニアックではなく、バランス感覚のいい人」。2年間3200時間以上のハードなカリキュラムを通して修得する成果は、5回の中間試験、最後の厳しい認定試験で試される。時計を組み立てることを通して、自分の考えと人生を責任を持って組み立てることを学ぶ。そうして得た技術と生き方は、世界のどこへ行こうと一流の証として通用する。

東京ウォッチテクニカム
〒135-0016 東京都江東区東陽3-28-6
電話 03(5857)2308 www.y-wt.jp

2006.11.25:反田快舟:コメント(0)

「親はもっと自信を持っていい」

 親の命令が画一的で一から十まできちんと統制がとれている家庭の子どもは危険だ。
それに対して、多少の悪さやいたずらをしても大目に見てもらえる家庭の子どもは、あまり心配しなくても良い。

たとえば、常識はあくまで常識で、「絶対的真理」ではないし、「神の命令」でもない。常識を身につけて生きているということは、常識に縛られているのとは違う。

常識に縛られたら、その常識が変化すると大いに困るだろうし、創造性はなくなってしまう。
しかし、常識をあくまで常識として身につけている人は、それを一つの守りとして、自分も他人も不必要に傷つけることなく生きながら、新しい変化に対応していけるだろう。

親が自分の常識を伝えることに不安を感じたり、自信をなくしたりせずに、子どもに接する時間が大切である。

(「人生学ことはじめ」より)
2006.11.25:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]

「家族」

科学やテクノロジーの発達によって、現代人は何でも自分の思いのままになると思い込んでいる。

しかし、一番自分の思いのままにならないのが家族ではなかろうか。子どもを自分の思うようにするのは至難の技である。自分の意志や能力を超えるものが存在することを実感できるという点で、家族関係は、現代人に宗教性を感じさせる糸口になるのではないだろうか。

 実際に、子どもは多層的、多義的な存在であって、意地悪、残酷、悪の心を含んでいる。その悪いことを行動に表し、それが失敗に終わるという経験を通して子どもは人間に成長していく。

その成長の機会を、いわゆる良い子にしようとする親は摘み取ってしまうのである。けんかやウソはいけないとガミガミいう方が楽である。むしろ言わずに抑えることの方が苦労を伴う。

つまり、子どもが悪を経験し失敗し、そして人間として成長していく過程を見つめるということは、親にとってみれば何かを言いたい気持ちと戦い、それに耐え、大きなエネルギーを消費しているのである。

(「人生学ことはじめ」より)

2006.11.24:反田快舟:コメント(0):[自分を見つめる]