売れっ子の佐藤さんのもとには、仕事の依頼が殺到しているという。
数ある以来の中から、どうやって仕事を選んでいるのだろうか。
仕事を選ぶ基準はいくつかありますね。
まず、「決定権がある人と話ができるか」ということは第一に考えています。
あと、その企業やプロジェクトのビジョンに共感できるかどうかですね。
せっかくいいビジョンがあるのに、商品がちょっと目立たないというときは燃えます。
僕は、ほとんどの問題はコミュニケーションの障害だと思っているんです。
恋人同士や親子でもそうですね。企業同士とか、国同士とか。
それらの間にある問題は、全部コミュニケーションがうまくいっていないことがほとんどだと思っています。
そこを、デザインで解決するんです。
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
僕は仕事を断った記憶はありません。もっとも断るほど仕事は殺到しませんが。
私は、少々癖のある人でも苦にしないのですが(中小企業の経営者は当然一癖も二癖ありますが(笑))
話してみて、第一印象でウマが合わないな、と感じたときは長続きしません。
ビジョンがある人は仕事には厳しいけれど、やりがいがあります。
でも、「○○で解決するんです」。と言ってみたい。
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コンセプトを形にする秘訣
僕はアートディレクターという職業なので、目に見えないコンセプトを形にする職能を求められているわけです。
その秘密といわれても、それができるように日々一生懸命努力しているとしかいえません。
アイデアというのは、何もしないのに突然ひらめいたりするわけではなくて、必ず相手(対象物)の中に本質(答え)はあると思っています。
つまり、広告とは包装紙ではなく、そのものの本質をつかんで、それを形にすることだと思っています。
外観というのは、“一番外側の中身”です。だから、人の見た目には、その人の考えや生き方がそのまま出ていることと同じ。
いっぱいいろんな情報があって、なかなかそのコアが見えてこないんですけれど、丁寧に見ていくと、最後に何か核になる本質がある。
それを見つけることがアイデアになるんですね。
だから、「答えは必ず相手の中にある」と思えるようになってからは、アイデアが出なくなる恐怖感がなくなりました。
By佐藤可士和
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
経営の問題も答えは90%相手の中にあります。
それを、引き出し見つけることが職能なのでしょう。
その秘密といわれても、それができるように日々一生懸命努力しているとしかいえません。
アイデアというのは、何もしないのに突然ひらめいたりするわけではなくて、必ず相手(対象物)の中に本質(答え)はあると思っています。
つまり、広告とは包装紙ではなく、そのものの本質をつかんで、それを形にすることだと思っています。
外観というのは、“一番外側の中身”です。だから、人の見た目には、その人の考えや生き方がそのまま出ていることと同じ。
いっぱいいろんな情報があって、なかなかそのコアが見えてこないんですけれど、丁寧に見ていくと、最後に何か核になる本質がある。
それを見つけることがアイデアになるんですね。
だから、「答えは必ず相手の中にある」と思えるようになってからは、アイデアが出なくなる恐怖感がなくなりました。
By佐藤可士和
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
経営の問題も答えは90%相手の中にあります。
それを、引き出し見つけることが職能なのでしょう。
アートディレクター=医師
クライアントは、何か問題があるから頼んでくるわけです。
「もっと売りたい」とか、「売れないからなんとかしたい」とか。
人間も健康だったら病院に行かない。
「お腹が痛い」とか、何か問題があってみんな行くわけです。
そうして病院にやってきた患者が「おなかが痛い」と言っても、
医師はそれだけでは「胃が痛いの」のか、「肝臓が痛い」のかわからない。
そのために問診するんですね。
僕とクライアントの関係もそれと同じで、売上が上がらない理由をどんどん分析していって、
「たぶん、こういうところが悪いんじゃないか」というふうに見つけていく。
医師だと、手術や薬といった処方する。それを僕はデザインでやるわけです。
A案、B案、C案のように、どうやって治すかをクライアントと相談しながらやるんです。
実際にそれを処方した後は、ものが売れたり、企業イメージが上がったりと、
かなり具体的に結果が出ますから、やりがいを感じます。
By佐藤可士和
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
経営コンサルタントも「企業の医師」と言われます。
通信簿は、その企業の「決算書」です。
結果が出なければ、いくら時間を費やしても価値がありません。
現状認識で「問題の本質」がつかめたら50%は解決といえます。
後の50%は処方箋をどう実行するかです。
「もっと売りたい」とか、「売れないからなんとかしたい」とか。
人間も健康だったら病院に行かない。
「お腹が痛い」とか、何か問題があってみんな行くわけです。
そうして病院にやってきた患者が「おなかが痛い」と言っても、
医師はそれだけでは「胃が痛いの」のか、「肝臓が痛い」のかわからない。
そのために問診するんですね。
僕とクライアントの関係もそれと同じで、売上が上がらない理由をどんどん分析していって、
「たぶん、こういうところが悪いんじゃないか」というふうに見つけていく。
医師だと、手術や薬といった処方する。それを僕はデザインでやるわけです。
A案、B案、C案のように、どうやって治すかをクライアントと相談しながらやるんです。
実際にそれを処方した後は、ものが売れたり、企業イメージが上がったりと、
かなり具体的に結果が出ますから、やりがいを感じます。
By佐藤可士和
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
経営コンサルタントも「企業の医師」と言われます。
通信簿は、その企業の「決算書」です。
結果が出なければ、いくら時間を費やしても価値がありません。
現状認識で「問題の本質」がつかめたら50%は解決といえます。
後の50%は処方箋をどう実行するかです。
感性と論理の関係
アートディレクター佐藤可士和はいう。
センスや感性が問われる一方で、医師のように論理的な仕事が求められるのだと。
例えば、「これは面白い」と感じた時に、「どうして面白いと思うんだろう」ということを
相当突き詰めて考えます。
そうすると、いろいろとキーワードが出てきたり、自分の思考がひもとかれていくのですが、
それをうまく並べ替えて、「なるほど、こういうロジックで面白いと感じるのか」ということが整理できたら、
すごく論理的になる。
論理というのは、「なぜこうなんだ」という理由ですね。
こういう仕事をしていると、全部感覚に頼ってばかりだと、アベレージが保てない。
ですから、精度を上げ、必ずアベレージを保てるように、自分の思考を分析します。
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
凡人には、論理的には考えられても、肝心のアイデアがなかなか出てきません。
でも、論理で面白さを整理するということはとても参考になります。
センスのある人が論理的であれば、鬼に金棒ですね。
センスや感性が問われる一方で、医師のように論理的な仕事が求められるのだと。
例えば、「これは面白い」と感じた時に、「どうして面白いと思うんだろう」ということを
相当突き詰めて考えます。
そうすると、いろいろとキーワードが出てきたり、自分の思考がひもとかれていくのですが、
それをうまく並べ替えて、「なるほど、こういうロジックで面白いと感じるのか」ということが整理できたら、
すごく論理的になる。
論理というのは、「なぜこうなんだ」という理由ですね。
こういう仕事をしていると、全部感覚に頼ってばかりだと、アベレージが保てない。
ですから、精度を上げ、必ずアベレージを保てるように、自分の思考を分析します。
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
凡人には、論理的には考えられても、肝心のアイデアがなかなか出てきません。
でも、論理で面白さを整理するということはとても参考になります。
センスのある人が論理的であれば、鬼に金棒ですね。
天職とは何か
僕はこの仕事を天職だと思っているんですね。
何かに導かれてここまで来たような気がしているんです。
91年の「クープ・デュ・モンド」(洋菓子の世界大会)でチャンピオンになったときも、
予選を勝ち抜いたわけではなくて、推薦してくださった方がいたから出場できた。
予選があったら、たぶん出られなかったでしょう。
見習いのときには、「お前は向いていない」と何回も言われました。
先輩に辞めろと言われたことも一度や二度ではありません。
でも、僕は中学生のときに感動を受けて以来、ずっとこの仕事をしたいと心に決めてきたわけですから、
絶対に続けようと思いました。
そうやって続けてきた結果が今の自分なのだ、という気がします。
By杉野英実
(プロフェッショナル仕事の流儀1より)
何かに導かれてここまで来たような気がしているんです。
91年の「クープ・デュ・モンド」(洋菓子の世界大会)でチャンピオンになったときも、
予選を勝ち抜いたわけではなくて、推薦してくださった方がいたから出場できた。
予選があったら、たぶん出られなかったでしょう。
見習いのときには、「お前は向いていない」と何回も言われました。
先輩に辞めろと言われたことも一度や二度ではありません。
でも、僕は中学生のときに感動を受けて以来、ずっとこの仕事をしたいと心に決めてきたわけですから、
絶対に続けようと思いました。
そうやって続けてきた結果が今の自分なのだ、という気がします。
By杉野英実
(プロフェッショナル仕事の流儀1より)