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怖さから逃げ出したくなること

本気で逃げ出したい、と思うこともあります。
百メートルくらいの壁を塗っいて、どうやらそれが失敗していると感じたときには、もうその場にいられませんね?

でも、実際には逃げられません。だから謝るしかないんです。

「もう一回、やらせてください」と言える人間じゃないとダメですよね。
でも、そんなこと言いたくないから、臆病に慎重に、何度も同じことを確認するわけです。

(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
2008.03.19:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

なぜ“臆病であれ”なのか

臆病というのは、「怖い」「恐ろしい」ということ。
恐ろしいからこそ、敏感でいられる。
不安でドキドキしているからこそ、周りの空気を感じられる。
そういう人間でなければ成功しないと思うんですよ。
自信があって余裕があったら、油断が生まれて落とし穴にはまります。

特に、自分は自然を相手にしているから、読み切れないし測りきれない。
そういった自分でコントロールっきないものに敏感に対応していくには臆病じゃないとうまくいかない。

臆病な人間が勇気を出してチャレンジするから成功すると思うんです。

(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
2008.03.18:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

新しいアイデアはどのようにして生まれるのか?

人間の目って、きっと見えないものを見ているという部分があると思うんです。
自分の頭でわかっていなくても、目が感じている。
例えば、一枚の壁があったとすると、それが厚いか薄いかを何となく見抜く目があると思うんですね。
そういったものを意識してつくります。

日ごろから、仕事で使えそうなものは記憶にとどめておくようにしています。
色々なものを掛け合わせたり、混ぜ合わせたりするととができると思うんです。

By挟土秀平

(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
2008.03.17:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

天然の土にこだわる理由

天然の土は、いざ壁に塗って一枚にしたときに、その色に対しては納得というか、服従せざるをえないですよね。
人間のつくった素材の色だったら、「もう少し赤めのほうがいい」とかいう文句が出るかもしれません。
土の色は、自分の生まれる前から絶対的にあったものですから、そういうところが、すごく納得できるんです。

(プロフェッショナル仕事の流儀3より)

2008.03.16:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

天然の土にこだわるカリスマ左官

岐阜県・飛騨高山。ここに全国から仕事が殺到する凄腕の職人がいる。
「土」という素材にこだわり、天然素材のみから独創的な壁を生み出す、まさに現代の匠。
43歳の若さで“カリスマ左官”と呼ばれる男、挟土秀平(はさど しゅうへい)。

自ら山に入り、赤、黄、茶、青、黒など、極彩色の土を手に入れる。
添加物や着色料は一切使わない。
手がけた壁はやがて100%土に還るという。

その仕事は、大胆かつ、繊細。そして独創的。
古都・金沢では、これまで不可能だと言われてきた土と純金の融合に成功し、「黄金の蔵」をつくり上げた。
伝統技術を踏襲しながら、まったく新しい壁を表現する。

(プロフェッショナル仕事の流儀3より)

最近会った、左官の会社の経営者が、「左官とういう仕事に誇りを持たせるのが難しい」と言っていたので、早速、このDVDと本をプレゼントした。
どう受け止めたのだろうか?自分たちとは世界が違うと思うのか、時代が俺たちを呼んでいる!と思ったのか、今度会ったら聞いてみたい。


2008.03.15:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]