何かを覚えるとき、ごまかしてやっていくと
最後は全部自分がかぶる羽目になりから、ごまかさないことですね。
今の子どもは頑張りが足りない、などといわれますが、
10年前と全然変わっていないですね。
生徒は教師を見ます。そして真似をします。
もし、最近の若い子が本気でなかったら、大人が本気でないからだと思います。
家庭でも同じ。子どもは両親の真似しかしないのです。
最近の若者は変わったと言っているのは、大人の方が怠けているのだと思います。
By竹岡広信
(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
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育てることの本当の目的
英語が好きになるきっかけをつかんでからは、「やらされている」から「やる」に変わった。
もっと知りたくなったみたいで、一気に質問が増えました。これが一番大きい。
あと「今日は自習」とか言って、自分で勝手に勉強をやりだしたこと。
そうなるともう先生は要らない。だから、教えることの究極の目的は、自分が要らなくなること。
育てるというのは本来、自分がいなくてもやっていけるようにすることだと思うんです。
もっと言うと、自分を越えていくわけですね。それは僕の持っている知識を得るだけではダメということなんです。
だから、越えられた時はうれしいですね。
人が成功するとつい妬んでしまうんですが、相手が生徒のときは妬まないですね「すごいぞ」と心から言える。
教師になってよかったと思うのはそこですね。
By竹岡広信
(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
もっと知りたくなったみたいで、一気に質問が増えました。これが一番大きい。
あと「今日は自習」とか言って、自分で勝手に勉強をやりだしたこと。
そうなるともう先生は要らない。だから、教えることの究極の目的は、自分が要らなくなること。
育てるというのは本来、自分がいなくてもやっていけるようにすることだと思うんです。
もっと言うと、自分を越えていくわけですね。それは僕の持っている知識を得るだけではダメということなんです。
だから、越えられた時はうれしいですね。
人が成功するとつい妬んでしまうんですが、相手が生徒のときは妬まないですね「すごいぞ」と心から言える。
教師になってよかったと思うのはそこですね。
By竹岡広信
(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
失敗から気づいた学びの本質
竹岡は、1980年に京都大学工学部に入学。将来はエンジニアを夢見る学生だった。
18歳の時、実家の塾でアルバイトで英語を教えないかと誘われ、軽い気持ちで引き受けた。
そして、自分の受験勉強のやり方をそのまま生徒に教えた。
3000もの英単語の丸暗記。さらに1000の構文を覚えこませた。
「こんな熱心な先生は初めてだ」、生徒からの信頼も厚かった。
迎えた入試、竹岡には自信があった。しかし、結果を聞いて耳を疑った。男子全員不合格。
落ち込む竹岡に、一人の生徒が言った。「三年間ありがとうございました。期待にこたえられなくてすみませんでした」
生徒は感謝する、けれども壊したのは自分。これは本当に辛かった。
当時竹岡は、大学院に進もうとしていた。けれども、失敗したまま塾をやめるわけにはいかない。
エンジニアになる夢を捨て、文学部に編入。アメリカ文学を学びながら、ときには参考書に月10万円以上費やし研究を重ねた。
英語の新しい暗記法を教え、大量の構文を書き換えさせた。しかし、生徒の成績は思うように伸びない。
竹岡は留年を繰り返し、3年目には休学。どん底だった。自暴自棄になり、毎日パチンコ店に入り浸る日々となった。
ある日のこと。常連の一人が竹岡に競馬の話を始めた。血統や調教の方法、馬体重に至るまで、驚くほどの知識だった。
「なんて詳しいんだ。おっちゃん、その力があったら英語でトップとれるでえ、と思って」、竹原はハッと気づいた。
興味を持てば、人は進んで勉強し、自分のものにする。
受験テクニックを詰め込むのではなく、生徒が進んで勉強したいと思うよう、英語の面白さを伝えてみよう。
それから、竹原の授業は変わった。無味乾燥な例文を詰め込むのはやめ、英字新聞からニュースを拾い教材をつくった。
そして、ビートルズの歌を関西弁に訳して歌った。
授業を受ける生徒の表情が変わってきた。次々と質問が出るようになり、次第に成績も上がり始めた。
ようやく見つけた突破口。英語を教え始めて10年が過ぎていた。
(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
18歳の時、実家の塾でアルバイトで英語を教えないかと誘われ、軽い気持ちで引き受けた。
そして、自分の受験勉強のやり方をそのまま生徒に教えた。
3000もの英単語の丸暗記。さらに1000の構文を覚えこませた。
「こんな熱心な先生は初めてだ」、生徒からの信頼も厚かった。
迎えた入試、竹岡には自信があった。しかし、結果を聞いて耳を疑った。男子全員不合格。
落ち込む竹岡に、一人の生徒が言った。「三年間ありがとうございました。期待にこたえられなくてすみませんでした」
生徒は感謝する、けれども壊したのは自分。これは本当に辛かった。
当時竹岡は、大学院に進もうとしていた。けれども、失敗したまま塾をやめるわけにはいかない。
エンジニアになる夢を捨て、文学部に編入。アメリカ文学を学びながら、ときには参考書に月10万円以上費やし研究を重ねた。
英語の新しい暗記法を教え、大量の構文を書き換えさせた。しかし、生徒の成績は思うように伸びない。
竹岡は留年を繰り返し、3年目には休学。どん底だった。自暴自棄になり、毎日パチンコ店に入り浸る日々となった。
ある日のこと。常連の一人が竹岡に競馬の話を始めた。血統や調教の方法、馬体重に至るまで、驚くほどの知識だった。
「なんて詳しいんだ。おっちゃん、その力があったら英語でトップとれるでえ、と思って」、竹原はハッと気づいた。
興味を持てば、人は進んで勉強し、自分のものにする。
受験テクニックを詰め込むのではなく、生徒が進んで勉強したいと思うよう、英語の面白さを伝えてみよう。
それから、竹原の授業は変わった。無味乾燥な例文を詰め込むのはやめ、英字新聞からニュースを拾い教材をつくった。
そして、ビートルズの歌を関西弁に訳して歌った。
授業を受ける生徒の表情が変わってきた。次々と質問が出るようになり、次第に成績も上がり始めた。
ようやく見つけた突破口。英語を教え始めて10年が過ぎていた。
(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
人はキッカケで伸びる
どんな子でもきっかけさえあれば伸びると思います。でも、きっかけを与えることが難しいんです。
だから、手を替え品を替え、単語から攻めたり、文から攻めたり、歌から攻めたりします。
子どもたちの好奇心をばかにしてはいけない。本当に好きになれば自らやっていくようになるんです。
例えば、センター試験の200点満点で60点しか取れなかった子が、180点台に伸びた子もいました。
それは僕が教えたからじゃなくて、その子が自分で走ったからです。
逆に、ある程度強制を続けて、単語を100個づつ覚えさせれば、教えた側はやった気になりますよね。
でも、これは長期的に見たら覚えたはずの単語の意味が混乱してくるんです。
それで、結果的に嫌いになる子も多く出てくる。
ただ、きっかけを与え続けて、それに乗ってくるのを待つのはすごく辛抱がいるんです。
ついつい、僕らは焦りますから。
(プロフェッショナル仕事の流儀より)
だから、手を替え品を替え、単語から攻めたり、文から攻めたり、歌から攻めたりします。
子どもたちの好奇心をばかにしてはいけない。本当に好きになれば自らやっていくようになるんです。
例えば、センター試験の200点満点で60点しか取れなかった子が、180点台に伸びた子もいました。
それは僕が教えたからじゃなくて、その子が自分で走ったからです。
逆に、ある程度強制を続けて、単語を100個づつ覚えさせれば、教えた側はやった気になりますよね。
でも、これは長期的に見たら覚えたはずの単語の意味が混乱してくるんです。
それで、結果的に嫌いになる子も多く出てくる。
ただ、きっかけを与え続けて、それに乗ってくるのを待つのはすごく辛抱がいるんです。
ついつい、僕らは焦りますから。
(プロフェッショナル仕事の流儀より)