家を建てる場所の気候には、すごく気を遣いますね。
北海道にも九州にも建てていますが、日照の角度まで気になるんですよ。
寒い地方では日差しが大切ですし、雪の降る量も。
寒い地方では、冬場は洗濯物を外に干せません。
だったら、最初から部屋の中に、そういう場所を確保しておけばいいと考える。
それから、人の動線だけではなく、物の動線も大事なんです。
それも、平面的だけではなく、立体的な動きを考えることですね。
設計に当たっては、そこに住まわれる人の暮らしのことを、いつも考えています。
自分がそこに住んで生活することを、頭の中でシュミレーションするわけです。
だから、想像力が必要ですね。
By中村好文
(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
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打ち合わせを雑談から始めるわけ
最初から「では、どんな家にしましょうか」と打ち合わせに入っても、
チェックリストを消化していくようで自分の想像力が入る部分がなくなってしまいます。
僕は、その人たちの暮らしを考えたいと思っているし、
その人たちにとってよい住宅とは何かを提案したいと思っているから、
そこをいろいろな言葉でブロックされたくないんですよ。
自分が想像できる余地を残していてほしい。
お客様もまた、「居間は少なくとも20畳にしてください」と決めてしまったら、
15畳や10畳でいい部屋ができる可能性を捨ててしまうことになる。
いっしょに食事をすることもあります。
和食が好きか洋食が好きかでも、テーブルの高さが違ってきますし、
着ている服や、履いている靴からわかることもあるわけです。
(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
チェックリストを消化していくようで自分の想像力が入る部分がなくなってしまいます。
僕は、その人たちの暮らしを考えたいと思っているし、
その人たちにとってよい住宅とは何かを提案したいと思っているから、
そこをいろいろな言葉でブロックされたくないんですよ。
自分が想像できる余地を残していてほしい。
お客様もまた、「居間は少なくとも20畳にしてください」と決めてしまったら、
15畳や10畳でいい部屋ができる可能性を捨ててしまうことになる。
いっしょに食事をすることもあります。
和食が好きか洋食が好きかでも、テーブルの高さが違ってきますし、
着ている服や、履いている靴からわかることもあるわけです。
(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
普段着の家づくり
建築家・中村好文は、常に「楽しむこと」を大事にする。
例えば、忙しくても、スタッフ皆でテーブルを囲み昼食を楽しむ。
「楽しくなければ、心地よいものは生みだせない」
どんな家が欲しいのか、依頼者はわからない。
自分が心地よいと思う家のイメージを漠然としか持っていない。
そのため、依頼者との最初の打ち合わせでは、家についての具体的な要望はほとんど聞かない。
「ご出身は?」「お仕事は遅いんですか?」「晩酌は?」
依頼者の生活のサイクルや食事の好き嫌いなど、雑談の中から、依頼者がどんな人間なのかを探っていく。
その中から、潜在的な要望を探り出し、それを家という形にする。
それが建築家の仕事だと考えている。
(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
例えば、忙しくても、スタッフ皆でテーブルを囲み昼食を楽しむ。
「楽しくなければ、心地よいものは生みだせない」
どんな家が欲しいのか、依頼者はわからない。
自分が心地よいと思う家のイメージを漠然としか持っていない。
そのため、依頼者との最初の打ち合わせでは、家についての具体的な要望はほとんど聞かない。
「ご出身は?」「お仕事は遅いんですか?」「晩酌は?」
依頼者の生活のサイクルや食事の好き嫌いなど、雑談の中から、依頼者がどんな人間なのかを探っていく。
その中から、潜在的な要望を探り出し、それを家という形にする。
それが建築家の仕事だと考えている。
(プロフェッショナル仕事の流儀4より)