寺小屋スタイルと掃除の意図

竹岡さんの塾は畳に座布団という寺小屋スタイルである。
また、講義が終わった後に生徒全員で掃除を行っている。

実は寺小屋スタイルの方が、いじめとか起こらないんです。
椅子がないから、何となく生徒間の距離が近いんです。
机も数人で一人だから、教師対生徒でちょうど敵・味方みたいになり、生徒同士に一体感が生まれる。
できない子に合わせるという目的にかなっているんです。

勉強ができないというのは、本人のやる気以外にも、家庭環境などいろいろな要素があると思うんですね。
だから、絶対横一線ではない。
けれども、もっと長いスパンで見たら人生では勉強ができるとかできないとかは微々たることなんですよね。

掃除は、みんな諦めてやっています。最初来たときは「何で?」って思っているでしょうね。
僕は、「自分が使った後なら片付けるでしょ。以上です」という。
知識なんて全部なくなるんです。ただ、掃除したという事実はたぶん残ると思うんです。

たぶん、これからもある場所を使ったら掃除すると思うんです。
それがどんな場面かわかりませんが、結構大事なことだと思うんですね。
使った後、当番の人が掃除している姿を見て、自分だけ帰る。そういう人は嫌ですね。

(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
2008.03.31:反田快舟:[仕事の流儀]

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