自信はどこから生まれてくるのか

それはたぶん、ある瞬間に自信が湧いたということではなく、積み重ねだと思います。
でも一番自信がついたのは、この量子テレポーションの実験をキンブル博士と二人でやって成功した瞬間ですね。
やはり必要なのは成功体験。

それに大学時代に競技スキーをやったことが、ある意味ですごく僕のバックボーンになっています。
競技スキーは、まず失敗を恐れずに突っ込まない限りタイムは出ないんです。
非常にリスキーなスポーツで、失敗する確率はたぶん半分くらいですね。
しかも、一つのレースで転倒したらそのレースは記録なしで終わり、つまりビリです。
そういうところで、心の持ち方を少しづつ学んでいったんだと思います。

実験も、スラロームのレースと同じです。
限界ギリギリに突っ込んんで、転倒するかもしれないけど、それくらいリスクを冒さないといいタイムはでない。
転倒したときはガッカリしますが、レースはそれで終わりじゃない。
また必ず番快のチャンスはあるので、次に駆ければいいんです。

By古澤明

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
2008.03.03:反田快舟:[仕事の流儀]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。