なぜ裏切られても見捨てないのか

どんなに親身になって対応しても、同じ過ちを繰り返したり裏切られることはしょっちゅうあります。
それは覚悟しないとダメです。
それでも受け止めてあげられるかどうかということですね。

債務整理は、その人の救済のごく一面にしかすぎないのです。
人間は弱いから、取り立てが止まって給料が全部もらえるとなると飲みに行ったり、ギャンブルに手をだしたりと、また借りたりと同じことを繰り返す。
失業中の人は仕事を見つけないと本当の解決にならない。
病気で収入がなくてお金を借りた場合は、まず病気を治さないといけないし、精神的な病を抱えている人はカウンセリングが必要です。

弁護士が衝立てになって負債整理はしていますが、それがすべての解決にはつながらない。
その人の生活の立て直しには、いろいろな支援が必要なんです。
本来、これは国や行政がやるべきことだと思います。
多重債務に陥った人が生活を立て直すためには、社会的にもっといろいろな団体とのネットワークが必要だと思っています。

By宇都宮健児


(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
2008.02.20:反田快舟:[仕事の流儀]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。