相談者を責めない

多重債務の相談者の多くが、ひどい取り立てを受けていますから、家族から見放されていたり、
親戚から罵倒されたり、会社を解雇されたりと、よりどころがない人が多いのです。
そのような人は、何より励ましてあげなければならない。

それから、例えば相談者がヤミ金で100社借りている場合、最初は50社くらいについてしか話さない人も多い。
100社の借りているといったら、断られるのではないかという不安があるわけです。
「弁護士の所にいったら東京湾に埋めてやる」などと脅されている人もいます。

ですから、この弁護士に相談して本当に解決してくれるのだろうかと、値踏みをしている面もあるわけです。
多重債務の場合は、100社借りているうち99社解決しても、1社残っていたらあっという間に再び100社になるのです。
だから、信頼して全部について話してもらわなくては、本当の解決にならないわけです。

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

信頼関係とと最後の詰めを誤ると元の黙阿弥になる。
2008.02.19:反田快舟:[仕事の流儀]

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