僕はアートディレクターという職業なので、目に見えないコンセプトを形にする職能を求められているわけです。
その秘密といわれても、それができるように日々一生懸命努力しているとしかいえません。
アイデアというのは、何もしないのに突然ひらめいたりするわけではなくて、必ず相手(対象物)の中に本質(答え)はあると思っています。
つまり、広告とは包装紙ではなく、そのものの本質をつかんで、それを形にすることだと思っています。
外観というのは、“一番外側の中身”です。だから、人の見た目には、その人の考えや生き方がそのまま出ていることと同じ。
いっぱいいろんな情報があって、なかなかそのコアが見えてこないんですけれど、丁寧に見ていくと、最後に何か核になる本質がある。
それを見つけることがアイデアになるんですね。
だから、「答えは必ず相手の中にある」と思えるようになってからは、アイデアが出なくなる恐怖感がなくなりました。
By佐藤可士和
(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
経営の問題も答えは90%相手の中にあります。
それを、引き出し見つけることが職能なのでしょう。
この記事へのコメントはこちら