適性を見極める

心臓外科医になるには、まず外科のトレーニングから始めます。
それを終えて心臓外科に行くわけですが、子どもの心臓を手掛けるのは最後の段階です。
その各段階で、この人は子どもには向かないと判断したら、はっきり本人にいいます。
使うだけ使って、最後にポイッと放り出すのが一番よくないと思うんです。
いたずらに時間延ばしして、方向転換の時期を遅らせるよりは、早く伝えるべきだと考えています。

同じことは、あまりよくない環境に置かれている人にもいえると思います。
環境は自分で克服できるところと、そうでないところがある。
よい環境でよい人に育ててもらえれば、すごく伸びる人も、
教える人に恵まれなければせっかくの才能ややる気が生かされません。

例えば野球やサッカーの世界にも、環境さえ変われば花開く人がきっといるはずです。
環境を変える一番の要素は師匠です。師匠が変われば、才能を見いだして伸ばしてくれるかもしれないし、
モチベーションだって上がるかもしれない。その結果、見違えるような成長を遂げる可能性があるわけです。
By佐野俊二

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)

自分は最低でも、伸びる邪魔をしないように心がけていますが、適性の判断は難しいですね。
2008.01.22:反田快舟:[仕事の流儀]

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