人の命に直結する仕事である心臓外科医には、究極ともいえる決断が求められる。
そういう場で決断を下せる能力は訓練で身につくものなのか、それとも資質なのだろうか。
医学は科学なので、そこには理論があるわけですが、最後の最後のところでは、
やるかやらないかの二者択一なんです。
その決断は、ある意味では、その人の持つ感覚の領域に入ってくる。
トレーニングと経験を重ねることにより、そういった感覚は研ぎ澄まされてくるのだと思います。
ただ、集中することでパッと頭に浮かんでくる人がいる一方で、浮かんでこない人もいる。
そのあたりは、説明できないことがありますね。
教えられることと教えられないことが出てくるんです。
By佐野俊二
(プロフェッショナル仕事の流儀1より)
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