1%の可能性があれば、それにかける

左心低形成症候群。千人~千数百人に一人の割合で生まれてくる先天性の難病である。
その原因は不明で、日本での生存率は三割といわれる。
だが、その数字を八割まで引き上げることのできる、世界でもトップクラスの小児外科医がいる。
佐野俊二。これまでに数々の難手術を成功させてきた。佐野のもとに集まってくるのは、
他では手術が難しいと言われた子どもたちだ。

佐野は心臓外科医として、自らに課していることがある。
「1%か2%の可能性があれば受けますよ。助かる子の手術だけをして、
難しい治療をしないというのは、医療の原則に反している」

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)

私もプロの端くれと自認しているが、それだけの覚悟とか、自らに課していることまで考えたことがなかった。
自分ができる範囲のことを、なんとなくこなしてきたように思う。
生き残りの可能性が1%か2%あれば引き受け、再生の手術ができなければプロとはいえないのだ。
2008.01.13:反田快舟:[仕事の流儀]

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