本当に誰でもリーダーになれるのか

星野リゾートの10人ほどの小グループであるユニットの責任者は立候補制。
全社員の投票によって選ばれ、立候補に何も制約はないという。
たとえ入社1年目であっても可能というから驚かされる。

星野さんはいう
休憩室で社員が会社の批判をする内容はだいたい二種類です。
一つは「なぜあの人の方が給料が高いのか」。
もう一つは「なぜあの人が上司なんだ。あの人は現場が分かっていない」というものです。

社長や人事部長が人事を行っていると、その問題から脱しきれません。
それならば、我こそはという人に立候補してもらった方がいい。
自分がやった方が本当によいと思っているなら、休憩室で愚痴を言っていないで手を上げてほしい。
そういう仕組みなんです。

前提として大切なのは、会社の中で下から上に上がっていくのが出世ではないという価値観。
ユニットの責任者であるディレクターになった後で、普通の従業員に戻るとき、それは降格ではないということ。
私たちは、「充電」と「発散」と呼んでいますが、充電する時もあれば、それを発散する時もある。
そのような価値感を共有することが、この組織が機能する前提になっています。

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)
2008.01.07:反田快舟:[仕事の流儀]

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