「子供の芽摘んでない?」

サッカーは日本に浸透しつつあるが、まだサッカー先進国とはいえない。
例えばヨーロッパの少年少女サッカーでは、全員が均等に試合に出場できるが、日本では、補欠で出番がない子供たちがどれほど大勢いることか。

誰だってトレーニングよりゲームが好きだ。ゲームがあるからトレーニングをする。そのゲームの機会を子供から奪う異常さに気がつかない。大事なのは、大会運営者、審判、指導者、引率者など、もっと多くの大人たちが子供たちに関心をもち、誰もがゲームを楽しめる環境をつくることだ。

また、指導に関しても、子供中心のトレーニングやゲームになっていない。大人が100%コントロールする。判断力の質の高さは選手の質の高さ、なのに外から大人たちが、「走れ」「シュート」と指示ばかりする。

また、子供たちのトライ&エラーに対し「何してんだヨ!」と罵声を浴びせる。子供たちはやがて自分で判断をしなくなり、チャレンジ精神を奥深くに隠すだろう。大人は「子供たちの素晴らしい部分を奪ってしまっているのではないか」という気持ちを持つべきなのだ。

(11/14日経朝刊・スポートピア・Jリーグ千葉GM祖母井秀隆)より

2006.11.16:反田快舟:[自分を見つめる]

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