友情は人間にとって非常に大切なものである。
夫婦、親子、きょうだい、上司と部下、あらゆる人間関係にとって、
それが深まってくると、その底に友情が働いていることに気づくだろう。
フレッド・ウルマン「友情」(集英社)の「私」は16歳の高校生、本当の友人はいないと思っている彼の前に、一人の転校生が現れる。
主人公の「私」は「彼」こそ真の友人になるべき人と思い定め接近していった。
「私」にとって真の友人とは「その人のためには喜んで生命を投げ出したいと思う人」である。
彼の注目を引くため、「私」は授業にも熱心になり、教師に認められるようになる。
そして、やがて「彼」との間に友情が成立する。
二人の友情がどのように展開し、ナチスの台頭という運命のいたずらに、
どのように対処したかは、ここでは触れないでおこう。
日本の高校生に、この本を読んで同級生と話し合っていただきたい。
中学生、大学生とっても意味のある本だと思う。
(ココロの止まり木より)
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