「職業としてのカウンセリング」

カウンセラーになりたいという人が増えている。また、カウンセリングを受けたいという人も多くなった。しかし、職業としてのカウンセラーになるには大変である。

たとえば、もし、ある日、音楽を聞いて感激して、それでは早速これから「音楽家」というものになろう!と思う人がいるかどうか。
また、花が好きで、自分で花を生けるのはできるが、お花の先生になるというなら相当の習練、努力、その他もろもろの条件が必要だというのは誰にもわかる。

カウンセラーになるというのも同じで、専門家になるのは大変である。人は誰でも、悩んだり苦しんだりして生きたわけだから、その分、自分の人生経験はなかなか豊富だと思える。

で、この豊かな人生経験を生かして人の役に立ちたいと思う人がいるけれど、そんなものほとんど役に立たない。
自分の人生経験で人の役に立てる部分は微々たるものということをよく認識すべきであろう。

(こころの天気図より)

2006.10.14:反田快舟:[仕事の流儀]

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