世界で最も過酷なヨットレース「ファイブ・オーシャンズ」。そのレースで総合2位を収めた日本人がいる。
海洋冒険家・白石康次郎。
118日間、48,507Kmの道のりを、たった一人で巨大なヨットを操り、世界一周した。
大自然を相手に、ヨットだけで立ち向かうレースは想像を絶する過酷さだろう。嵐の時の波の高さは10m以上、横転することも珍しくないという。
特に南氷洋は、氷山や流氷に激突する危険にさらされるため、夜もゆっくり眠れない。24時間中、仮眠をとれるのはたったの1時間だけ。
何か月もの間、たった一人の航海で自分を見失わないでいるためには、自分をコントロールする必要がある。
「やっぱり辛いのは我慢できないですよ。限界があります。その状況の中でいかに楽しめるか、それが長続きする秘訣ですね」。
よく『諦めてはいけない』というけれど、ぼくは今まで何度諦めてきたかわかりません。世界一周も1回目も2回目も諦めて引き返してきました。世界一周してからファイブ・オーシャンズ」に出るまでも7年かかりました。それまでに資金不足で2回のレースを諦めてきました」
ただ、諦めるとは『明らかに』『見極める』ということです。投げ出すこととは違います。僕はどんなに恥をかいても投げ出したことは一度もありません。(トップランナーの言葉より)
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