「シコふんじゃった」では大学の弱小相撲部、「Shall we ダンス」では当時まだポピュラーではなかった社交ダンスと、常にマイナーな世界を舞台に、一種独特の世界を築き上げてきた映画監督・周防正行。
その発想の根源は、マイナー球団ヤクルトスワローズの極めて熱心なファンであること。そして自身の監督人生も、ピンク映画から始まったということにあるのかもしれない。一般映画を撮るようになってからも、日本映画は当時、評論家からもボロクソに言われていた。
「勝てばいいんだろ!勝てば!」
反骨精神は、作品のテーマ選びとなって昇華する。
「日の当たる世界より、マイナーな世界でも必ず面白さがあるはずだ。それを表現したかった」
「すべてのもの、すべての人にいろんな可能性があるんですね。だからいつも逆のところから光を当ててみるように心がけています」(トップランナーの言葉より)
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