凡庸さこそが武器になる

心の痛みをリアルに描く恋愛小説で若い世代に圧倒的な支持を受け続ける作家・村山由佳

そのピュアで切ない恋愛観は、「自分のことを書かれているようだ」「心にしみわたる」など、熱い感動の言葉が寄せられる。

不動産会社のOLからラジオDJ、コンパニオンなどさまざまな職業を経て26歳で専業主婦から作家デビュー。
だが、小説すばる新人賞を受賞した「天使の卵」で手痛い批判を受ける。
「よくここまで凡庸さに徹底できるかと感心させられた」と。

しかし、よく読むと、「鋭さというのは才能だがほどほどの才能だ。だが鈍さというのはその上をいく才能である。もしかしたら、凡庸こそが武器になるかもしれない」。

凡庸とかオーソドックスといわれるということは、より多くの人と同じ目線でものをみられるということ、つまり共感しあえるということ。これこそが、私の一番の強みなんじゃないのかと思えるようになったのです。
2009.08.11:反田快舟:[リーダーの一言]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。