アメリカ・シリコンバレーの一角で、極秘のプロジェクトが大詰めを迎えていた。
世界各国から集まった技術者たちが取り組んでいたのはハイビジョン画質の動画が撮影できる最先端の小型デジタルカメラ。
このベンチャー企業の最高技術責任者・渡辺誠一郎。
渡辺はこれまで、革新的な画像処理技術を次々と生み出してきた。
デジタルカメラの高速無限連写機能。世界初のハードディスク記録タイプのムービーカメラ心臓部など。
アメリカの大手コンピュータ専門誌で、並みいる大企業を抑えて「年間最優秀技術賞」も受賞した。
シリコンバレーの荒波を潜り抜けてきた数少ない日本人。
生き馬の目を抜くこの街で、今日も熾烈な競争の最前線を、泥をかぶりながら突き進んでいる。
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.42より)
この記事へのコメントはこちら