人と人との交流は言葉だけではないような気がします。
眠っている患者さんには、恐らく私の言葉は通じていないでしょう。
でも誰かに触れられたら、感覚としては残るのではないでしょうか。
だから、患者さんのそばに行ったときには、「今来ましたよ」という意味で、まず手を握るんです。
手を握ることで自分も落ち着くんですね。
言葉や表情や意識だけでなく、手から伝わる感覚もある。
生きているということを感じるために、手を握るのかもしれません。
By北村愛子
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.41より)
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