最初の三年間は本当に仕事がなくて、ものすごく暇でした。
当時の自分は、とにかく自信満々だったのですが全く仕事が来ない。
自分が情けない、この仕事は自分には向いていないのではないかとも疑いました。
でも、たまたま小堀遠州が手がけた庭の仕事がきて、自分はついていると思いました。
この世に偶然はないと思っているんです。どんなことにも必然性があると・・・。
結果的に、この仕事は自分にとって運命の出合いというか、一生の宝となりました。
あのとき、私は小堀遠州になり代わって修復をしたいと思ったんです。
我を一切捨てて、先人の意をくんだ自分になった上で、その自分の生かすことを学びました。
By北山安夫
(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.40より)
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