海獣医師のパイオニア・勝俣悦子の仕事の流儀

体調6.5メートル、体重4トン。海の王者シャチが宙に舞う。
千葉の水族館・鴨川シーワールドの最大の売り物はシャチのパフォーマンスだ。

日本唯一のシャチの親子を目当てに、年間90万人が訪れる。
他にも、イルカやセイウチなど、飼育する海のほ乳類「海獣」は19種類。
世界でも例をみない豊富さだ。

その舞台裏を走り回る一人の女性がいる。
海獣医師、勝俣悦子。

治療だけでなく、出産や繁殖の研究など、その仕事は海外からも注目を集める。
イルカの人工授精に日本で初めて成功した、この世界のパイオニアの一人だ。

病に侵された海獣はあっという間に症状を悪化させ、死に至ることが少なくない。
覚悟を持って攻める。それが治療に当たる海獣医師・勝俣悦子の流儀だ。

(プロフェッショナル仕事の流儀13 File No.36より)
2009.01.09:反田快舟:[仕事の流儀]

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