売れなかった時の気持ち

最低ですよね。地獄ですよ。
自分はいいものをつくれるんだと思っていましたから。

企画から2~3年かけてきたものが、最後に失格と言われるわけです。
「面白くない」と言われたら、企画者としては死刑宣告みたいな話です。

でも、このままではやめられないと思っていました。
「この世界では絶対負けないぞ」と、それが支えになってたのかもしれません。

でも結果はなかなかついいてきませんでしたね。
何とか商品化してお金にしたいという気持ちが先に立つんです。

だから担当者に「こうした方がいいんじゃない」と言われると、
ちょっと違うだろうと思っても、つい弱気になってしまう。

そうしているうちに、最初面白いと思った根っこの部分がズレていってしまうわけです。
あの頃は、妥協したくないと思いながら、結果的には妥協していたという気がします。

By横井昭裕

(プロフェッショナル仕事の流儀10 File NO.30より)
2008.10.30:反田快舟:[仕事の流儀]

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