新浪は大手商社時代に、ハーバード大学でMBAを取得。
36歳の若さで30人の給食会社の社長に抜擢された。
張り切る新浪は、トップダウンですべてを決め、
わずか5年で年商10億円を100億円に急成長させ、周囲を驚かせた。
その手腕を買われ、現在のコンビニエンスストアの経営を任されることになった。
新浪は、給食会社で成功したやり方をここでも繰り返した。
ハーバードで身につけた経営理論で部下たちを圧倒し、トップダウンで指示を出した。
結果が出なければ、年上の役員を部下の面前で罵倒することもあった。
しかし、業績は上がるどころか、下がりはじめた。
社長になって3ヶ月が経ったある日のこと、幹部会の席で最も信頼する役員から言われた。
「社長は、もっと相手の立場に立って考えてほしい。何を言っているのかわからない」
頭が真っ白になった。
社長を辞めようかと本気で悩んだ。
(プロフェッショナル仕事の流儀10 File No.29より)
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