一瞬のきらめきの背後に気の遠くなるような花火師の作業がある。
生物界には、コストのかかったシグナルほど真剣に受け止められるという法則が
ある。
花火も、そこに大変な努力が注ぎ込まれているからこそ、見る者の心が動かされる。
野村さんは、自然の営為と同じことを、注意を払い、計画し、想像を膨らませて
実現する。
見る者にとって、それがまるで自然の中からポッと出てきた魔法のように思える
としたら、それはむしろ本望といえるのではないだろうか。
By茂木健一郎
(プロフェッショナル仕事の流儀8 File No.24より)
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