光の色で気分は変わるか

例えばオフィスなどは一律の明るさで、700ルクスなければいけないといわれ
るし、選ばれる色もたいてい白です。
白い色は、高揚するけれども、長時間に及ぶとストレスを強いられている感じが
して、緊張が高まるんです。
だから、短時間に集中して仕事をこなすには、すごくいい環境だと思います。

しかし、気分の切り替えというのは常に大事です。いつも同じ調子で仕事をして
いたら、能率はあがりません。
集中してこなす時間と、あらためて発想し直さなければいけない時間とではシ
チュエーションが全然違うので、
それぞれのための空間を用意していたほうがいいと思うんです。

具体的には、リラックスしたり、想像の世界の領域を広げるためには、ストレス
を弱めるために暖かい色、オレンジっぽい色が適している。
だから、一般のワークスペースは白っぽい明かりでも、会議室は暖かい色にする
というのも一つの方法です。

じつは、光の色については、まだ研究が進んでいない部分がたくさんあるんです。
ただ、すごく魅力的な領域がそれぞれにあって、単純に色をとらえるよりも、
その色の中に見えてくる物語みたいなものにつながってくるのかなとも思います。

By内原智史

(プロフェッショナル仕事の流儀5より)
2008.05.28:反田快舟:[仕事の流儀]

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