家が主人公という意味

「家が主人公」というのは、住宅としていい家をつくりたいということです。
クライアントの要望を全部聞いてあげて、それを全部盛り込んでもいい家になりません。
要望には十分応えるけど、ときには必要のないものは排除します。

僕の事務所では、「施主」とは呼ばないんです。
施主というのは「施す主」ですから、その下に僕がつき、さらに工務店などのつくり手が連なるという構造になる。
それはよくないと思っているので、「クライアント」(依頼者)と呼んでいるのです。
つまり横並びなんです。そこには上下関係はないわけです。

いいものをつくれば、それがクライアントにとってもいいことになる。
そこにプロフェッショナルの役割があると思うんです。
プロとしての経験もあるし、それによって築いた信念もあるから、そこは崩しません。

By中村好文

(プロフェッショナル仕事の流儀4より)
2008.04.19:反田快舟:[仕事の流儀]

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