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自分にないものは求めない

ファッション雑誌に最も多く登場するヘア&マイクアップアーティスト・藤原美智子

「メイクをしたときに、なるべくテクニックを隠すようにしています。テクニックが現れるメイクをすると、その人よりメイクが目立ってしまう」(藤原)

そんな藤原も20代の頃は、自分らしさとはどういうものなのか、自分は何を求めているのかわからなかった。
不安が消えたのは30歳を過ぎたある日、本当のテクニックが身についてくると、「自分はまだまだだ」と素直に思えてきたという。

「自分らしさがわかってくると、自分にないものは求めなくていいということがわかってくる。自分にあるものを伸ばしてあげれば、後で、ないものも得られてくるの」。

2009.08.16:反田快舟:コメント(0):[リーダーの一言]

凡庸さこそが武器になる

心の痛みをリアルに描く恋愛小説で若い世代に圧倒的な支持を受け続ける作家・村山由佳

そのピュアで切ない恋愛観は、「自分のことを書かれているようだ」「心にしみわたる」など、熱い感動の言葉が寄せられる。

不動産会社のOLからラジオDJ、コンパニオンなどさまざまな職業を経て26歳で専業主婦から作家デビュー。
だが、小説すばる新人賞を受賞した「天使の卵」で手痛い批判を受ける。
「よくここまで凡庸さに徹底できるかと感心させられた」と。

しかし、よく読むと、「鋭さというのは才能だがほどほどの才能だ。だが鈍さというのはその上をいく才能である。もしかしたら、凡庸こそが武器になるかもしれない」。

凡庸とかオーソドックスといわれるということは、より多くの人と同じ目線でものをみられるということ、つまり共感しあえるということ。これこそが、私の一番の強みなんじゃないのかと思えるようになったのです。
2009.08.11:反田快舟:コメント(0):[リーダーの一言]

だから一生勉強する

作曲家・久石譲と北野誠監督、宮崎駿監督のコンビはつとに有名だ。
しかし、プロ対プロのクールな関係を保ち、「僕らは、仕事の場でしか会わないんです。普段一緒に飲みに行くようなことも一切しません」という。

『本数を重ねるにつれてすごく苦しくなってきます。同じ手は二度と使えませんから。だから一生勉強していかないと。「この前やったのと同じじゃない」と言われたら終わっちゃいますから』(久石)。
2009.08.09:反田快舟:コメント(0):[リーダーの一言]

体をはって、責任を学ぶ

低迷していた名門・早稲田大学ラグビー部を復活させ、サントリー・ラグビー部を常勝軍団に育て上げている監督・清宮克幸

指導は、技術的なことだけでなく、データ分析や精神面、環境整備など多岐にわたるという。

「ラグビーの魅力は、体をはって、責任を学ぶ。仲間を信じ、助け合い、仲間を守ることを学ぶところにある」(清宮)。

作家のレイモンド・チャンドラーは、「人は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格はない」といったが、正しく、清宮が育てるラガーマンはそんな人間を彷彿させる。
2009.08.06:反田快舟:コメント(0):[リーダーの一言]

生き急げるうちは生き急いだ方がいい

30歳という音楽界では異例のスロースタートを切ったスガシカオ

高校卒業後、普通のサラリーマンになった。
ミュージシャンを目指し、会社を辞めたのは28歳の時。
それからメジャーデビューするまでの2年間は、経済的に窮迫していた。

そんな状況だったが、音楽に対しては絶対的な自信があったという。
根拠はないけれど、「音楽界がこの俺を放っておくわけがない!」と。

「プロで飯を食っていける人は、周りの人が放っておかないと思うんです。
だから、プロを本気で目指すのであれば、自分の作品をどんどん周りに見せたり聞かせたりすること。そうすれば、評価はやがて現れてくる」。

「僕は曲を作るとき、いつも自分を激しく追い込みます。自分を追い込んでいくうちに、瞬発的にいいものができるんです」。

人間、生き急げるうちは生き急いだ方がいいと思うんです。体力があり、才能があるうちは、休まずにがむしゃらに走っていっていいと思います。

28歳からの再スタートというのだけは自分とかぶっている。 
才人は自分で追い込めるが、凡人は追い込まれてハードルを越えられる。
自分を甘やかすか、厳しい環境に置くかも自分の意思である。

2009.07.29:反田快舟:コメント(0):[リーダーの一言]