HOME > 仕事の流儀

腕は修羅場の数で決まる

佐野医師は、多い日で5件、年間300件を超える手術を行う。
日本では群を抜く多さという。休めばそれだけ腕が落ち、患者の命にかかわる。

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)

テレビでも見ましたが、生後22日の新生児の心臓の直径は3㎝、大動脈の直径はわずか4mm。
生と死が隣り合わせの命の現場。これを本当のプロフェッショナルという感動だったのを覚えています。

今日は成人の日、わが家の娘も成人式でした。
自分の36年前を振り返ると、チョッピリ世間に反抗し肩までのロングヘア、成人式には会社の作業服で出かけました。
男でスーツを着ていないのは自分一人、女性では宮崎交通のバスガイドさんが制服だったのをよく覚えています。
人生劇場の青成瓢吉に感情移入し、「青雲の志」を模索していたのを思い出します。
その後、21歳で会社を辞め、東京に進学するのですが、1年で東京の空気に侵され、パチンコ、麻雀、競馬にドップリ。
おかげでギャンブルは卒業、煙草も長男誕生と同時に止めました。

しかし、青雲の志はどこへやら、卒業後の仕事は3年もたずフリーターに、気がついたら28歳になっていました。
このままでは、ダメになる!コンサルタントの会社に営業で採用してもらい一からやり直しました。
本屋での田辺先生の本との出会いがなければ、今の自分はなかったでしょう。
今年の年賀状に「十年偉大なり、二十年畏るべし、三十年歴史なる」とありました。
三十年続けることは歴史に残るくらい立派なことだという意味でしょうか。
私もこの世界に入って二十九年目を迎えます。
本当の修羅場をくぐったかどうかはわからないし、まだこれからかもしれない。
しかし、プロフェッショナルとして恥じない仕事をしなければと心を新たにしました。

今日の日に、自分の人生を振り返ってみると、親にはずいぶん心配の掛け通しでした。
両親は一言も心配や苦言などいったことがなく、シミジミと大恩を思う。
娘の将来に幸多かれと祈ると同時に、大きな心で見守ってやりたい。

2008.01.14:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

1%の可能性があれば、それにかける

左心低形成症候群。千人~千数百人に一人の割合で生まれてくる先天性の難病である。
その原因は不明で、日本での生存率は三割といわれる。
だが、その数字を八割まで引き上げることのできる、世界でもトップクラスの小児外科医がいる。
佐野俊二。これまでに数々の難手術を成功させてきた。佐野のもとに集まってくるのは、
他では手術が難しいと言われた子どもたちだ。

佐野は心臓外科医として、自らに課していることがある。
「1%か2%の可能性があれば受けますよ。助かる子の手術だけをして、
難しい治療をしないというのは、医療の原則に反している」

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)

私もプロの端くれと自認しているが、それだけの覚悟とか、自らに課していることまで考えたことがなかった。
自分ができる範囲のことを、なんとなくこなしてきたように思う。
生き残りの可能性が1%か2%あれば引き受け、再生の手術ができなければプロとはいえないのだ。
2008.01.13:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

主体性の持ち方で運命が変わる

不安、恐怖、怒り。そのような負の感情を、前向きの「やる気」に変えていく。
そのためには、自らの運命を努力次第で切り開くことができるよう「主体性」の感覚を持つことが必要である。

そして、何よりも大切なのは「成功体験」。脳の学習方程式は、脳の中に「うれしさ」を表すドーパミンが放出されたときに
その前にやっていた行動が強化される「強化学習」が、負の感情を正に転化する特効薬なのである。

人間の脳にとって、「うれしいこと」は何よりも、人から信頼され認められること。
星野さんの仕事の流儀に、太古から変わらない「人を動かし、自ら動く」ための方法論を見た思いがした。
By茂木健一郎

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)
2008.01.12:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

リーダーに求められる役割

リーダーに必要なのは、まず先行きを示すこと。
そして、示した行き先に共感を得る力が必要だと思います。

なぜそこに行くのか、そこに行くとどんなよいことが待っているのか。
みんなに「いっしょにそこに行きたい」と思ってもらえることがリーダーの条件だと思います。

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)
2008.01.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

怒るという行為は生産的でない

星野さんは、社員に対して怒ったことがないという。

社員にしてみれば会社にロイヤリティを感じて勤めているわけではないので、怒られる筋合いはないわけです。
もちろん、失敗したときにはそれを共有する必要がありますし、その時のプロセスの反省も必要だと思います。
ただ誰かが誰かを怒って、会社がうまくいくかというと、私はそうは思わないんです。
怒るという行為は生産的な活動につながっていかないのではないか、という気がします。
By星野佳路

(プロフェッショナル仕事の流儀1より)

2008.01.10:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]