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創造性のカギはどこにあるか

やはり「子どものように夢中になれる」。それがクリエーティブの最大の魅力だと思うんです。
そこから生まれてくる楽しさ、その生まれる瞬間がクリエーティブの醍醐味です。
いいデザインというのは、そのフレッシュな感じが残っている。
そこに人は感動するんだと思いますね。

だから、24時間が楽しくなるように相当努力していますね。
何かちょっとした思い一つで、仕事も人生も面白くなったり、つまらなくなったりするもんですね。
だから、「スーパー・ポジティブシンキング」にしようとしています。

By佐藤可士和

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

スーパー・ポジティブシンキング
2008.02.08:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

本物の強さ

情報が山のようにある中で何が際立つかということは、いわゆる“競争”じゃないですか。
自分はその競争の最前線にいるから、いつも何が強いのかをすごく考えるんです。
結局、「自然にしている」「自分の気持ちに嘘をつかない」ことが一番強いと思うんです。

それは、企業や商品も同じだと思います。
デザインや人間も同じで、やはり、無理をしないこと。繕わないことですね。
本物でないのに、虚飾をしたり、表面で取り繕っているものはすごくカッコ悪いし、弱いなと思う。

By佐藤可士和

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

自分に素直になれることが本当の強さだと思います。
5円が50円に化けてもいずれメッキははげてしまいます。
本物の5円玉でありたいものです。

2008.02.07:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

仕事を選ぶ基準は何か

売れっ子の佐藤さんのもとには、仕事の依頼が殺到しているという。
数ある以来の中から、どうやって仕事を選んでいるのだろうか。

仕事を選ぶ基準はいくつかありますね。
まず、「決定権がある人と話ができるか」ということは第一に考えています。
あと、その企業やプロジェクトのビジョンに共感できるかどうかですね。

せっかくいいビジョンがあるのに、商品がちょっと目立たないというときは燃えます。
僕は、ほとんどの問題はコミュニケーションの障害だと思っているんです。
恋人同士や親子でもそうですね。企業同士とか、国同士とか。
それらの間にある問題は、全部コミュニケーションがうまくいっていないことがほとんどだと思っています。
そこを、デザインで解決するんです。

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

僕は仕事を断った記憶はありません。もっとも断るほど仕事は殺到しませんが。
私は、少々癖のある人でも苦にしないのですが(中小企業の経営者は当然一癖も二癖ありますが(笑))
話してみて、第一印象でウマが合わないな、と感じたときは長続きしません。
ビジョンがある人は仕事には厳しいけれど、やりがいがあります。
でも、「○○で解決するんです」。と言ってみたい。
2008.02.06:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

コンセプトを形にする秘訣

僕はアートディレクターという職業なので、目に見えないコンセプトを形にする職能を求められているわけです。
その秘密といわれても、それができるように日々一生懸命努力しているとしかいえません。
アイデアというのは、何もしないのに突然ひらめいたりするわけではなくて、必ず相手(対象物)の中に本質(答え)はあると思っています。

つまり、広告とは包装紙ではなく、そのものの本質をつかんで、それを形にすることだと思っています。
外観というのは、“一番外側の中身”です。だから、人の見た目には、その人の考えや生き方がそのまま出ていることと同じ。

いっぱいいろんな情報があって、なかなかそのコアが見えてこないんですけれど、丁寧に見ていくと、最後に何か核になる本質がある。
それを見つけることがアイデアになるんですね。
だから、「答えは必ず相手の中にある」と思えるようになってからは、アイデアが出なくなる恐怖感がなくなりました。

By佐藤可士和

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

経営の問題も答えは90%相手の中にあります。
それを、引き出し見つけることが職能なのでしょう。
2008.02.05:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

アートディレクター=医師

クライアントは、何か問題があるから頼んでくるわけです。
「もっと売りたい」とか、「売れないからなんとかしたい」とか。

人間も健康だったら病院に行かない。
「お腹が痛い」とか、何か問題があってみんな行くわけです。
そうして病院にやってきた患者が「おなかが痛い」と言っても、
医師はそれだけでは「胃が痛いの」のか、「肝臓が痛い」のかわからない。
そのために問診するんですね。

僕とクライアントの関係もそれと同じで、売上が上がらない理由をどんどん分析していって、
「たぶん、こういうところが悪いんじゃないか」というふうに見つけていく。
医師だと、手術や薬といった処方する。それを僕はデザインでやるわけです。
A案、B案、C案のように、どうやって治すかをクライアントと相談しながらやるんです。

実際にそれを処方した後は、ものが売れたり、企業イメージが上がったりと、
かなり具体的に結果が出ますから、やりがいを感じます。
By佐藤可士和

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

経営コンサルタントも「企業の医師」と言われます。
通信簿は、その企業の「決算書」です。
結果が出なければ、いくら時間を費やしても価値がありません。
現状認識で「問題の本質」がつかめたら50%は解決といえます。
後の50%は処方箋をどう実行するかです。
2008.02.04:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]