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人間同士の共鳴

感染症は、その病気を正しく知ってもらうことがすごく大事です。
病原菌は見えないし、知らないからなおさら怖い。

情報の伝達で気をつけなければいけないのは、その国の知識や習慣、宗教などに合わせて情報をカスタマイズすること。
相互のコミュニケーションの中で最善の方法を見つけていくわけです。

ただ、人間同士はそういった文化や習慣の違いを超えて通じ合えるものもある。
様々な壁を越えてメッセージが伝わった時の感触は、何ものにも代えがたいですね。
まるで音叉が共鳴するように、響き合う音が聞こえるような感覚を覚えます。
By進藤菜那子

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)
2008.03.11:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

人類を危機から救う闘いと家族との時間

WHOメディカルオフィサー、進藤菜那子。
鳥インフルエンザなどの感染爆発を食い止めるために世界中を飛び回っている。

新型肺炎SARS、ラッサ熱。そして鳥インフルエンザなど、これらの集団発生を早い段階で見つけ、封じ込めるのが進藤たちの仕事だ。

WHOは、近い将来、鳥インフルエンザウィルスが変異し、人から人へ感染する可能性を指摘した。
最悪の場合、全世界で死者七百万人。これが感染爆発=パンデミックである。

女手一つで二人の子どもを育てている進藤。自宅では一人の母親にもどる。
朝、八時十五分。子どもたちを学校に送り出すと、メディカルオフィサーとしての一日が始まる。

慌ただしい朝の中、進藤が大切にしていることがある。
それは自分を切り替える時間をもつこと。
WHO本部へと続く五十メールほどの並木道を歩きながら、自分のチャンネルを切り替える。
「さあ仕事行くぞ!」。


(プロフェッショナル仕事の流儀3より)
2008.03.10:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

古澤明のプロフェッショナルとは

どんな状況も楽しめるのがプロフェッショナルだと思います。

ある道に進んだということは、最初に何か「これがいい」と思ったことがあると思うのです。
もしも嫌々やっていたり、他人から言われて選んだのなら、それはやめればいい。
自分で選んだのなら好きになるしかないし、最初に選んだ時点で好きだったか憧れていたと思うんです。

あとは、絶好球を待てるというのもたぶんプロフェッショナルなのでしょう。
試合の状況を常に楽しんでいて、いい球を確実にとらえてホームランを打てる。
それには、「いい球を待てる」ということが大切だと思います。

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

十人のプロフェッショナルに聞けば十色のプロフェッショナル論がある。
それぞれに味わい深いものだ。
自分に最も合ったプロフェッショナルに近づけるよう精進したい。
2008.03.09:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

ふり出しに戻る勇気

年が明けた一月。古澤は実験を一から洗い直すという決断に出た。
これまで積み上げてきた成果をいったん捨て、実験装置ややり方そのものを最初から見直すという。

「いいところまで来ているが、最終的な山に上るには難しいという判断です」
「戻るというより進歩なんですよ。これは」
リスクはある。しかし、攻めなければホームランは出ない。

全てを振り出しに戻して、チームは気の遠くなるような検証を始めた。
ある日のことだった。一つの計測機からかすかなノイズが検出された。
ノイズを取り除くフィルターをつけて計測してみた。
「あっ、!」「やった!!」「いったいったいった!!!」

これまででなかった特殊な光が検出され、大きな壁は越えた。
人類の未来を切り開く旅はこれからも続く。

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

常に限界に挑戦し続けている人達がいる。
自分は本当に挑戦しているのか。
2008.03.08:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

わからないから面白い

僕にとって量子光学が面白いのは、わからないからです。
最終的なターゲットが見えてしまったら、そこで興味を失うような気がします。

研究と開発は大きく違います。
開発というのは、ある目標を設定したら、そこに向かって最短パスを考えます。
研究というのは、非常に曖昧で大雑把な目標みたいなものがあって、
それに向かって研究者の個性に任せて自由に進んでいくものだと思います。

研究は、最終的に何に役立つかは、やってみなければわからないのです。
思わぬ展開で斬新なアイデアが出たりしますから、
だから、わからない方が面白いのです。

By古澤明

(プロフェッショナル仕事の流儀2より)

2008.03.07:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]